Airbnb共同創設者兼最高経営責任者 (CEO) でありコミュニティ担当でもあるブライアン・チェスキー氏は、中国での新しいブランド名となる「Aibiying (爱彼迎)」と中国の旅行者により良いサービスを提供するための一連の計画を発表した。
この計画は、特に従来の形態とは異なる旅の方法を模索しているミレニアル世代をターゲットにしている。この中で、チェスキー氏は、Airbnbの新しい中国のブランド名を公表しながら中国におけるトリップと体験の拡大を発表し、Airbnbの世界中190か国以上に300万以上の登録件数を持つグローバルネットワークを強化する取り組みについて話した。
中国におけるAirbnbの新しいブランド名「Aibiying (爱彼迎)」は、「愛情をもってお互いを歓迎する」という意味だ。この名前は、世界中の様々な地域社会の人々をつなぎ、共に旅行に対するイメージを変えるというAirbnbの使命を反映している。
新ブランドは、すぐにあらゆる製品で展開され、今後数ヶ月の間に主要なマーケティングキャンペーンが行われるという。
Airbnbは昨年、新サービス「トリップ」を発表し宿泊サービスの枠を変えて旅行のプラットフォームになることを宣言。プラットフォーム内にある「体験」は、地元のエキスパートが魅力を伝える手作りのアクティビティで、地元の人の情熱やローカルな文化に触れることができるサービスとなっている。
地元に詳しいホストを通じてその国のユニークな文化に触れたり、分野のエキスパートからノウハウを教えてもらえるなど、これまでのツアーでは体験できない深い体験ができるのが魅力だ。
Airbnb、中国事業を本格拡大へ
Airbnbは、民泊のプラットフォームとして日本を含む世界で広がりを見せているが、中国では「途家」Tujia.comや「小猪」Xiaozhu.com、「住百家」Zhubaijia.comなどの複数の民泊プラットフォームとの激しい競争にさらされている。
中でも「途家」は、昨年民泊プラットフォームのMayi.comやCtrip(携程)やQunar.com(去哪)の民泊事業を買収するなどサービスを急拡大させており中国では非常に強い民泊プラットフォームだ。Airbnbは中国事業に関わるスタッフの数を3倍に増員する計画もあり、Airbnbが中国市場の奪還に向けて動き出すことになる。
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