2018年1月末、Airbnbはサンフランシスコで年次計画会議を開催し、同社の2017年の業績は売上26億ドル(約2860億円)、利益額9300万ドル(約102億円)と予想を上回る内容で、株式上場(IPO)を行う準備が整った状況と一部では噂されていた。
しかしながら同社の共同創業者兼CEO兼コミュニティ・ヘッドのブライアン・チェスキー氏は「2018年にAirbnbはIPOしない」とCFOのローレンス・トシ氏に個人的に通知していたようだ。
さらにチェスキー氏はトシ氏に、業務執行と法律を担当するベリンダ・ジョンソン氏をCOO(最高執行責任者)に昇進させるとも通知。COOへの昇格を目指していたトシ氏は、これを受けてCFOを辞任。トシ氏は、Airbnbを離れたあとは自身の投資ファンド「Weston Capital Partners」の運営に専念することを計画しているという。
Airbnbを離れることになった背景には、IPOを実現しCOOへの昇格を目指すトシ氏とチェスキー氏の間で意見対立があったようだ。
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Airbnbは先日公表したオープンレターの中で、同社初の社外取締役にアメリカン・エキスプレスのケン・シュノールトCEOを新たに迎えることを発表。新役員のジョインと2月22日に公表される大規模アップデート等、急成長を遂げるAirbnbのこれからから目が離せない。