【特集】「Book on Google」の全貌を徹底解剖 Google上でのホテル予約は、Booking.com最大の脅威になるか

Booking.com(ブッキングドットコム)は、全世界70の国と地域で2,800万件以上の宿泊施設を掲載し、毎日150万泊以上の宿泊予約を裁く巨大宿泊予約サイトとして知られている。

最近では、民泊サービスへの宿泊ニーズの高まりを受けて、民泊などのユニークな宿泊施設の掲載も強化している。そんな不動の地位を築くBooking.comに「脅威」が訪れようとしている。

巨大宿泊予約サイトを「脅威」にさらすその存在は、米検索エンジン大手のGoogle(グーグル)が一部の国で提供を開始している「Book on Google(BoG)」だ。

「Book  on Google」とは、Googleの検索結果やGoogle MapなどGoogleが所有するプラットフォーム上でホテル予約を完結させるサービス。これまでGoogleが提供していたホテル予約サービスでは、Booking.comやその他OTAへのリダイレクトをしなければ予約ができなかった。

しかし、「Book On Google」では、Googleにさえログインしていれば、他のOTAにリダイレクトすることなく、Googleのプラットフォーム上でホテル検索から支払いまでを完結できる。

一般的には、Webサイトではページ遷移が多ければ多いほど、ブラウザを閉じる等のページ離脱を生みコンバージョンが低くなる傾向がある。

従来のGoogleホテル検索では、他GoogleからWebサイトにリダイレクトしそこで宿泊予約を完結する必要が生じていたが、「Book On Google」では予約から支払いまでを1ページ内で完結できるのが強みだ。このため、従来型に対して、高いコンバージョンレートが期待できる。

Book On Googleと従来のGoogleホテル検索のステップ比較(クリックで拡大)

 

「Book on Google」が日本国内でも確認可能に

「Book On Google」は現在、アメリカやヨーロッパなどの国でしか利用できないが、Airstairの独自調査によると日本国内から「Book On Google」が確認可能になっていることがわかった。※

「Book On Google」では、ホテル詳細画面にある「客室予約モジュール」(Room Booking Module)で、客室タイプの一覧を確認することができ、客室タイプ選択後、個人情報とGoogle Payの支払いを選択することで予約が完結する。

一般的な宿泊予約サイトでは、宿泊予約時にページ遷移が多く発生することが少なくないが、「Book on Google」では客室タイプの選択から支払いまでを1つのページで完結できる。

※「Book On Google」は、Googleの検索の設定から検索結果の地域を「United States」にし、言語設定を「English」に変更することで確認できる。

Book On Google 予約の流れ(クリックで拡大)

 

Google、ホテル検索をアップデート OTA最大の脅威になるか

Googleは2019年3月に、フライト検索とホテル検索のアップデートを発表。Googleフライトでは、予算内で「最安値」の旅行先を検索できるようにしたほか、Googleホテル検索では、OTAを彷彿とさせるWebサイトでホテルを探すことができるようになった。

Googleのホテル検索では、AI(人工知能)を活用したサービスを強化。利用者の口コミ情報をGoogle独自の方法でカテゴライズするほか、ホテルの特徴を一目でわかるようにリニューアル。

ホテル検索のフィルタとして新しく加わった「割引あり」フィルタを活用すると、機械学習を使ってGoogleに掲載されるホテルから通常価格あるいは周辺の市場価格よりも安い宿泊価格を提示するホテルを絞り込み表示できる。

Googleは、AI等の最新技術を活用し希望のホテルが瞬時に見つかるようなサービス提供を強化するほか、Airbnbなど今注目を集めるサービスのUIUXをGoogleのホテル検索に取り入れている。

これらに加えて、Google Payで簡単に支払いまでをGoogle上で完結させる「Book On Google」は、一部の地域に限定してサービス提供を行っているだけで、いつでもグローバル展開が可能な状況だ。

Googleは、アジアの一部の国を除き多くの国でトップシェアを誇る検索エンジンとなっている。スムーズにホテルの検索から予約までを完結できる「Book On Google」が今後グローバルで展開された場合、これまでのオンライン宿泊業界を大きく変える可能性すらあると言えそうだ。

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