Airbnbは、オーストラリアの旅行代理店大手のフライト・センター・トラベル・グループ Flight Centre Travel Group の法人部門とパートナーシップを締結したことを複数の海外メディアが報じた。
フライト・センター・トラベル・グループとは、日本ではあまり馴染みはないがオーストラリア全土およびニュージーランド、香港、南アフリカ、カナダ、英国で1,000以上の店舗を運営する大手旅行代理店チェーンだ。
パートナーシップの締結により、FCTGの利用者は、「Airbnb for Business」の物件を利用できるようになるほか、Airbnbの一連のトラベルマネージャーツールやトラベラーダッシュボードを利用できるようになる。また、FCM Travel Solutions、Corporate Traveller、Campus Travel、Stage and ScreenといったFCTGの法人ブランドも、Airbnbのサードパーティー予約ツールを利用できるようになるという。
同社がこの数か月間で試験運用を行った結果、サービスを利用した旅行者の平均評価は5つ星中4.76で、一日当たりの平均利用料金は80ドル (オーストラリアドル) に達したといい、出張客による評価は上々のようだ。
「Airbnb for Business」とは?
「Airbnb for Business」とは、2015年にAirbnbがスタートした法人向けの出張支援プログラムのこと。予約プロセスの調整や経費精算の合理化を可能にする法人向けソリューションを提供している。
Airbnbにはファミリーやカップルなどの観光客を想定したリスティングも多数掲載されているイメージが強いが、「出張対応」物件としてビジネス客のニーズにあった設備を整えたリスティングも多数掲載されている。
「Airbnb for Business」はすでにGoogle、Salesforce、Vox MediaやSixt Rental Carなどを含む25万社以上の企業によってビジネス出張の際に利用されている。また昨年は、Carlson Wagonlit Travel、BCD Travel、American Express Global Business Travelなどの出張管理サービス大手と契約を結んでおり、ビジネス客による利用が増える見込みだ。
Airbnbのリスティングは、数週間以内にFCTGのCampus TravelとStage and Screenで利用可能になり、その後間もなく、FCM Travel SolutionsとCorporate Travellerでも利用可能になる。