アリババ傘下の旅行サイトFliggy、中国民泊仲介の小猪と戦略提携 民泊業界初の「後払い」導入へ

中国最大手のEC運営企業 Alibaba Group(阿里巴巴集団)が運営するオンライン旅行予約サイトの「Fliggy(飞猪)」(フリギー)は、中国民泊仲介サイトの小猪(シャオジュー)と戦略的パートナーシップを締結したことを明らかにした。

今回の提携によって、小猪はFliggy独自の支払いシステム「Xinyongzhu」(クレジット・リビング)を運用できるようになり、民泊業界においては初となる後払いシステムの適用が可能となる。さらにFliggyから小猪のリスティングを検索・予約できるよう統合を行う方針だ。

小猪は中国で急成長を遂げている民泊仲介サイトで、中国国内の395都市と海外225の目的地で35万リスティングを有し、2,800万人のアクティブユーザーがいるとされる。

昨年11月に行われた最新の資金調達ラウンドでは、1億2,000万ドル(約133億円)を調達。今年3月にはオンライン旅行サイトのアゴダと提携発表を行ったほか、日本国内のEXPO「バケーションレンタルEXPO」に出展するなどグローバル展開を強めている。

Xinyongzhuとは、ビッグデータやオンライン決済サービスのAlipayなどを基にしたユーザーのクレジット履歴にスコアをつけるシステム。

本システムを活用することで、予約をしたユーザーはデポジットなどを前払いする必要がなく、宿泊代金はチェックアウト後24時間以内に自動的に後払い決済される。海外のリスティングを含むすべての小猪サイトで、本サービスを段階的に提供していく。

 

Fliggyユーザーが小猪利用可能な新サイトも展開

Fliggy副社長でホスピタリティ部門ゼネラルマネージャーのHuang Yuzhou氏は「アリババの旅行事業で重要な役割を担うFliggyが、アリババのコミュニティ管理やデータマーケティングに基づくユーザー体験を向上させるよう努力していく」とコメント。

一方、小猪のCEOで共同創業者のChen Chi氏は、今回の提携が民泊ユーザーの利用障壁を大幅に下げ、彼らが選択時に抱きがちな躊躇や不安を取り除くことに期待を寄せる。

「小猪は過去5年に渡って積極的にビジネスの変容や拡大に取り組んでおり、Fliggyとの提携を皮切りに成熟した技術を多くの市場で駆使し、民泊の発展を推進したい」と抱負を語った。