グーグル、民泊物件をホテル検索に掲載開始

米検索大手のGoogle(グーグル)が、民泊物件をホテル検索に掲載開始したことがわかった。従来からグーグルが提供しているホテル検索に加えて民泊物件も表示するというもので、現時点は日本では提供されておらず、パリなど一部のエリアでの検索結果にのみ限られる。

ホテル検索に関連するキーワードをグーグル検索すると表示されるグーグルマップから宿泊したいホテルの施設情報を選択することで、その場から各OTAなどを通じて宿泊予約を行うことができる。

この機能は以前からホテル向けにグーグルが提供しているものであるが、今回グーグルが提供を始めた機能はここに「バケーションレンタル」での絞り込みができるようになる変更となっている。また本サービスはテストとしての提供にとどまりパリなど一部の目的地に限定して提供されているようだ。

現時点ではBooking.com(ブッキングドットコム)の「アパートメント」カテゴリに登録されている物件のみ掲載されているが、今後はAirbnbがHomeAawayなどの民泊プラットフォームの民泊物件が探せるようになる可能性もゼロではなさそうだ。

Googleから民泊などのバケーションレンタルの宿泊施設を探すには、「Hotels in Paris」でGoogle検索を行うと表示されるグーグルマップの宿泊施設タイプ(Accommodation type)から「Vacation retals」を選択するだけだ。

グーグルのホテル検索で民泊などのバケーションレンタルが掲載されているエリアは現時点ではパリなどに限られるが日本でスタートしていなくても海外で本機能が開始されることでインバウンド客の宿泊予約の流れに何かしらの影響を与える可能性はある。

ホテル、旅館にとっては昨今注目される民泊が容易に絞りこみ検索できることで民泊に宿泊客が流れる可能性もゼロではなさそうだ。日本での展開も含めて今後の動向から目が離せない。



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