【特集】Google、スマホ向けホテル検索を大幅強化 AI活用の新サービスで”OTA離れ”加速となるか

米検索大手のGoogle(グーグル)は、ホテル検索画面にホテルのロケーションを可視化する「立地スコア」をホテル検索サービスに追加したことが明らかになった。

グーグルは2018年2月にモバイル版Google検索の検索結果から直接ホテルや民泊を予約できるような機能改善を発表。7月にはホテルを独自のカテゴライズで分類し検索可能にする新しいフィルター機能を追加するなどホテル予約のUI/UX改善に力を入れている。

Googleはホテルの立地状況の良さをスコア化した「立地スコア」を数か月間のテストを経てリリース。「立地スコア」ではホテル周辺のおすすめスポット、交通機関、空港へのアクセスについてGoogleマップのデータに基づいてホテルの立地状況を評価する。

立地スコアのリリースによりスマートフォンで宿泊先を探す旅行者は、一つひとつのホテルについて周辺の観光スポットや空港へのアクセスなどを調べなくても立地スコアを参考にすることで利便性の高い宿泊先をスムーズに予約できるようになる。

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Google 検索結果より

 

Google、ホテル検索の利用体験を大幅強化

検索サイト大手のGoogleが昨今力を入れているのがホテル検索サービスの体験だ。もともと「Google Hotel Finder」としてホテル検索サービスを行っていたGoogleは2015年にサービスを終了しGoogle検索サービスの中に統合。

同時にGoogleユーザーに対してホテル情報を表示できるGoogle Hotel Ads(グーグルホテルアド)も手数料形態とUI/UXのリニューアルを発表し、ホテル予約サービスの利用体験を向上させた。

2017年には民泊仲介サイト世界大手のAirbnb(エアービーアンドビー)の台頭を受けて、ホテル検索の検索結果にホテルに加えてBooking.comに登録されている民泊物件の掲載を開始。宿泊施設タイプから民泊物件だけを表示させるフィルター機能も追加した。

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2018年2月には航空券の予約ができるフライト検索とホテル検索を通常のGoogle検索に統合し、様々なサービスサイトにアクセスして予約をしなくてもGoogle検索で航空券予約からホテル予約までをシームレスにできるリニューアルを発表した。

 

Google報道発表資料より

 

Google、AIを活用した新しい予約サービスも

Googleは、このようにスマートフォンの急速な普及にあわせてスマホ向けの予約サービスを強化しているが、2018年5月に開かれたGoogle I/O 2018では、AIが人間に代わり美容院やレストランに電話をかけ予約を行う新サービスを発表した。

ユーザーがGoogle Assistantに「来週の木曜日、12時から14時のあいだで美容院を予約して」と依頼すると、人間と同じように話すAIアシスタントの「Google Duplex」が依頼を受けて人間の代わりに美容院に電話をして予約を行う。

美容院の予約はシステム的に行われるのではなく、実際にGoogle Assistantが人間に代わり電話し美容院のスタッフと実際に話しながら予約の調整を行うというものだ。(実際の映像はこちらから確認できる)

Google I/O 2018では開発段階のGoogle Assistantを用いて美容院の予約とレストラン予約の実演のみとなったが、ホテル予約への応用は十分に実現可能とみられる。

電話での宿泊予約等を受け付けるホテルオペレーターがAIロボットと会話しながら予約を受け付ける未来もそう遠くはないかもしれない。