エクスペディア・グループが2018年第1四半期(1~3月)決算を発表。取扱予約総額271億9600万ドル(約3兆円)で前年同期比+15%増、売上高25億800万ドル(約2758億円)で同+15%増、償却前利益1億2400万ドル(約136億円)で同▲40%減と増収減益となった。(尚、1ドル110円換算)
増収の背景としては、一棟貸し民泊「ホームアウェイ(HomeAway)」の拡大が挙げられる。売上高ベースではホームアウェイは同+26%増。全体の売上高の前年同期比が+15%増の中で、ホームアウェイがエクスペディア・グループ全体の成長を牽引している状態である。
ホームアウェイは民泊市場が拡大しており業界最大手のAirbnbも業績を拡大の中、同社も引き続き業績の拡大が継続。
尚、エクスペディア・グループが育成に注力中の旅行比較サイト「トリバゴ(Trivago)」は、売上高3.2億ドル(前年同期2.9億ドル)と前年同期比+12%増。着実に伸びてはいるものの、本業の伸び率(13%)程度の伸びに留まっており、依然本格拡大には至っていない。
エクスペディア、海外比率が46%まで拡大
エクスペディア・グループはアメリカ国内のみならず、海外展開にも現在注力している。予約取扱高では米国内は前年同期比+9%増、海外は同+25%増となり海外での伸び率は米国内に比べ2倍以上拡大。
全体に占める海外比率は同+4%の39%にまで拡大。尚、売上ベースでも海外割合が46%にまで拡大。同社サービス利用の約4~5割が海外からの利用となっており、着実に海外展開は拡大している。
《関連記事》HomeAway(ホームアウェイ)とは 中長期滞在、グループ客に強み民泊・バケーションレンタルサイト