民泊運用のシステム開発などを行うiVacationは8月17日、先進技術を用いた民泊のスマートチェックインセンターを今年10月に福岡市にてオープンすることを発表した。新たに開発したスマートチェックイン機で、民泊運用の効率化などをさらに高めた。
同社は、アプリで始めるアパート経営「TATERU(タテル)」の開発・運営で知られるインベスターズクラウドの子会社。インターネットを介して行うIoT民泊システム「TRIP POD」の構築を推進するため、オンライン旅行会社(OTA)や複数の宿泊予約サービスを一元管理できるオンラインサービスのサイトコントローラーと連動した、スマートチェックイン機を開発した。
スマートチェックインセンターの機能は、さまざまなOTAの各サイトやサイトコントローラーと連動させることによって、チェックインカウンターで自動チェックイン・アウトができる。予約完了時に発行したQRコード、またはパスポートをスキャンするだけで、予約情報を呼び出し、スムーズなチェックインができるシステムだ。日本語のほか、英語、中国語、韓国語などの多言語にも対応している。
スマートチェックインカウンターの主な手順
①.外国人はパスポートで読み取り、日本人は予約時に発行されたQRコードをかざして予約情報を呼び出す(名前や電話番号でも予約検索可能)
②.確認後、画面に直接サイン
③.支払いの選択、精算
④.登録したメールアドレスにQRコードキーを発行(カードキー発行も可能)
⑤.1~4の手続きは約1分で終了し、チェックインが完了
これにより、宿泊費の支払い、カードキーの発行などを大幅に合理化させることができる。人員をかけて行っている通常のフロント業務を、スマートチェックインカウンターを設置すれば、フロント業務の自動化が実現する。民泊運営の事業者にとっても、人件費などの経費、チェックイン時のミスなどもなくなるメリットがある。正確でスピーディーなチェックイン業務で、民泊運営の大きな戦力となる。
今回は福岡市にスマートチェックインセンターを第1弾として開設。iVacationでは今後、民泊需要の高い地域など、主要都市エリアへ拡大していくことも計画している。民泊物件のチェックインシステムはここ数年で、大きな進化を遂げている。民泊利用者の増加にともない、効率的な機能の開発が業界内で進んでいる。利用者や事業者にとって、簡単で快適なIoT民泊システムの構築が、今後も猛烈な勢いで加速していく。