2020年の訪日客数は7.9%増の3430万人の予測、4,000 万人の目標は未達 JTBの旅行動向見通しで明らかに

国内旅行大手のJTBは、2020年の旅行市場についての見通しを明らかにし、2020 年の訪日客数を 7.9 %増の 3,430 万人とする予測を発表した。

本この調査は、1981 年より11泊以上の日本人の旅行(ビジネス・帰省を含む)と訪日外国人旅行について、各種経済動向や消費者行動調査、運輸・観光関連データ、JTBグループが実施したアンケート調査等から推計したもので、毎年継続的に実施されている。

日本政府観光局(JNTO)によると、2019 年1月から11月までの訪日客数累計は 2,936 万人となっており、2019 年の訪日客数(総数)については、3,180万人と推計している。

2019 年の訪日客数(総数)は、8 月以降日韓関係の悪化に伴い韓国からの旅行者が大幅に減少。9月は「RWC2019日本大会」の開催により増加したものの 10 月、11月ともに前年割れが続いている。2019 年の訪日客数(総数)は前年比+1.9% と小幅な増加にとどまった。

JNTOによると、2018 年の訪日客数(総数)は 3,119 万人で前年比 +8.7%、2017 年の訪日客数(総数)は、2,869 万人で前年比 +19.3% の伸び率を記録していたことから考えると、急ブレーキがかかったような形だ。
政府は、東京五輪・パラリンピック開催の 2020 年に訪日客 4,000 万人を目標に掲げていたが、JTB の 2020 年推計値では大幅な未達となる見通しだ。

2020年は、東京五輪開催による訪日外国人旅行者の増加が期待されるが、ラグビーワールドカップとは異なり、開催地は東京中心で開催期間も短いことから、訪日客は観戦者が中心となり、効果は限定的だという見方だ。

4,000 万人の目標達成に向け、政府は 2020 年1月1日から12 月 31 日まで「Your Japan 2020」キャンペーンを開催。国と地方、民間企業等と連携しインバウンドの誘客を強化する。

 

日本人の総旅行者数は微増の3億490万人

2019 年の日本人の総旅行者数(延べ人数)は前年比で 0.3% 増の3億490万人にのぼるとの推計を発表し、2020 年の国内外旅行市場の見通しもあわせて明らかにした。

発表によると、国内旅行者数は前年とほぼ変わらず2億8490万人と推計。海外旅行者数は、5.5% 増の 2,000 万人と増加したものの、消費額は 3.7% 減、平均では消費額 8.7% 減となる見込みで芳しくない結果となった。

ただし、総旅行者増加の流れは 2020 年も継続する見通しを明らかにし、総旅行者数は、前年比 0.7% 増の3億712万人、国内旅行者数は 0.5% 増の2億 8,632 万人、海外旅行者数は 4.0% 増の 2,080 万人と予測する。

加えて、旅行総消費額は 4.8% 増の 15 兆 6,300 万円に達する見込みで、国内旅行が 4.6% 増の 10 兆 9,200 億円、海外旅行が 5.1% 増の4兆 7,100 万円、平均消費額は国内旅行が同 4.0% 増の3万 8,130 円、海外旅行が同 1.1% 増の 22 万 6,600円と明るい見通しを示した。

背景には 2020 年の羽田空港の国際線発着枠の増加に伴う増便や訪日客減による日本人旅行者向け航空座席数の増加、為替の円高傾向などがある。

そうした要因から、海外旅行者数は増加すると予測するものの、平均消費額は欧米路線の増加から長距離旅行やビジネス需要の増加により 1.1% 増と推計している。

2020 年前半は前年の GW の反動や東京オリンピック前後の首都圏を中心とした旅行抑制などで勢いがないとするが、2020 年の後半からは、東京五輪期間中の宿泊施設料金上昇も落ち着き、旅行人数は微増と推計。平均消費額は、消費税増税の影響と、東京オリンピック開催による宿泊料金の上昇などから、昨年より増加を見込む。

また、2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」関連、東京ディズニーランドにオープンする「ニューファンタジーランド」、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにオープンする「SUPER NINTENDO WORLD」も需要を喚起すると予測している。



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