最先端のloT設備を取り入れた京町家のゲストハウス「宿ルKYOTO 和紙ノ宿」が6月28日、京都市の西九条針小路にオープンした。最先端のloT設備を導入した京町家の宿泊施設は京都で初めて。最先端設備と歴史ある京町屋との異色のコラボだ。
「宿ル KYOTO 和紙ノ宿」は、徒歩でJR京都駅から9分、近鉄東寺駅3分のアクセスの良い南区西九条エリアに位置している。徒歩圏内には東寺、西本願寺、京都水族館などもあり、京都観光に便利な立地が特徴だ。
和紙ノ宿は1913年(大2)建造の築100余年の京町屋をリノベーションした。時代の趣の名残を最大限に生かし、現在の最新設備のloTの数々を取り入れた高級一棟貸しの京町家のゲストハウス。京町屋の雰囲気を壊すことなく、現代風のざん新なデザインを高次元で融合させた。インバウンド(訪日外国人)顧客をターゲットにしている。宿のloT設備は以下の通り。
・スマートロック
ゲストはアプリで鍵の開錠が可能。宿泊中のゲスト以外は、開錠が不可能になるのでセキュリティ効果になる。遠隔操作も可能で、万が一の際は運営会社で開錠ができる
・音感知センサー
一定以上のデシベル数の音を感知すると、運営会社と部屋に設置しているiPad端末にアラートが鳴る仕組み。騒音の抑止効果につながる
・スマートホームデバイス
iPad端末や運営会社のシステムから遠隔操作でエアコンなどの作動が可能。快適な温度設定でゲストを迎えることができる
施設の中にiPad端末を設置して、アプリが常に起動している状態にし、運営会社への連絡も端末を通して可能。施設の各機器の操作、設備の利用マニュアルもアプリ上で検索できるなど、利便性の向上に努めた。アプリ上からタクシーの手配、料理のデリバリーサービスにも対応できる「SmartVR」を8月から導入する予定だ。
同宿は、有名な庭師による坪庭をメイキング、照明デザイナーによるライティングなど日本情緒あふれる演出を施した。味わいのある建具、高品質なアメニティなど、高級一棟貸しの宿泊施設に仕上げた。コンセプトの和紙を使った机や椅子、小物入れなど収納用具に日本の伝統文化を織り込み、日本の美の表現をちりばめた。Sousouの草履、一保堂の茶、松栄堂の香など、インバウンドを意識したアメニティも用意した。
運営会社のトマルバは、京都市の一棟貨しの宿泊施設に特化した企画・運営・集客を行うプロデュース会社。日本の伝統家屋である古民家のリフォーム・リデザインし、インバウンド顧客をターゲットに集客を展開している。