ネット宿泊予約の「トラベルコちゃん」に民泊施設掲載へ

オンライン宿泊予約サービスを展開する「トラベルコちゃん」を運営する株式会社オープンドアは、同社が提供する国内宿・ホテル・旅館比較サービスにおいて民泊予約サイト「STAY JAPAN」と提携合意に至り7月から民泊施設の検索・比較サービスを提供することを発表した。

STAY JAPANは、国家戦略特別区域法の特区民泊などを活用し自治体の認可を得た合法な民泊施設を扱う民泊プラットフォーム。民泊の世界最大手のAirbnbに掲載されている物件の大半は旅館業法などの必要な許可を得ていない無許可営業であると言われており、合法的な物件のみを扱っている点でAirbnbとは異なる。

 

「トラベルコちゃん」掲載による影響範囲とは?

2016年7月をめどに、STAY JAPANに掲載されている民泊施設が「トラベルコちゃん」から検索可能になる。この連携開始により、予約客はホテルや旅館に加えて民泊施設の中から泊まりたい宿泊施設や宿泊プランを探すことになる。STAY JAPANにてすでに掲載中の物件をお持ちの民泊ホストにとっては朗報だ。

予約客も、従来のホテル旅館に加えて民泊施設の中から泊まりたい部屋を探せるようになり、利便性は向上はだろう。しかしまだSTAY JAPANに登録されている物件数は非常に少なく、7月時点ではホテル・旅館業界に大きなインパクトを与えるようなものにはならないといえる。

 

民泊横断検索のインパクト

オンライン宿泊予約サービスは世界ではExpedia(エクスペディア)やBooking.com(ブッキングドットコム)、Hotels.com(ホテルズドットコム)、agoda(アゴダ)、日本国内ではじゃらんや楽天トラベルが有名だ。

大半のオンライン宿泊予約サイトは、ホテルの検索・比較に対応するのみでホテルと一緒に民泊施設を検索・比較することはできない。そのため、民泊を予約したい場合、Airbnb(エアービーアンドビー)やHomeaway(ホームアウェイ)にアクセスして部屋を探す必要があった。

しかし「トラベルコちゃん」のようにオンラインホテル予約サイトからホテル、旅館だけなく民泊も比較検討できるようになった場合、民泊施設を宿泊先の候補として加えやすくなる。場合によっては今後ホテルユーザーが民泊に流れることも十分に考えられる。

Photo via VisualHunt.com



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