WeChatでシャングリラホテルの支払いを可能に WeChatを提供するテンセントとの戦略的提携で

シャングリ・ラ ホテルなどを世界展開するシャングリ・ラ グループ(Shangri-La Group)は6月から、中国版SNSアプリのWeChat(微信)やWeChatミニプログラムを利用したオンライン決済サービスを開始することを明らかにした。

これに伴い、シャングリ・ラは、WeChatエコシステムのもと、オンライン決済やWeChatユーザー向けにオフラインデポジットサービスなど、様々なサービスを提供。最終的にはシャングリラ、ケリー(Kerry)、トレーダーズ(Traders)を含む世界100以上のホテルで導入される予定。

シャングリ・ラ グループとWeChatを展開するテンセント(Tencent)は、2018年11月に富裕層向けのスマートホテル開発において戦略的パートナーシップを締結。パートナーシップの成果が実を結んだ形となる。

オンライン決済サービスは、6月1日から中国のシャングリラの全50施設で利用でき、世界の系列ホテルにも順次導入する予定。WeChatミニプログラムの導入により、シャングリラのゴールデンサークル会員はWeChat IDと連携させることができ、このプログラムへのアクセスを追加することで公式WeChatサービスアカウントもアップグレードされる。

ゴールデンサークルとは、シャングリ・ラが提供するロイヤルティプログラムで、会員限定のオファーやアワードポイントの獲得交換などができるのが特徴だ。

 

10億人が利用するWeChat ミニプログラムの注目度高く

Wechatとは「微信」(中国語読み:ウェイシン)として中国では知られる、中国大手IT企業テンセント(中国名:騰訊)が作ったインスタントメッセンジャーアプリ。日本では、メッセージアプリとしてLINEが一般的に利用されていますが、中国では、テンセントのWeChatが利用されている。

中国版SNSアプリのWeChatは、2018年9月までのデータでMAU(月間アクティブユーザー)は10.8億人を突破。1日に送信されるメッセージ数は、450億回となるなど驚異的な数の利用者を有するスマートフォンアプリだ。

WeChatが昨今力を入れているのがミニプログラムと呼ばれるサービスだ。ミニプログラムとは、ダウンロードしなくても利用できるミニアプリのこと。従来はアプリストアから個別のアプリをダウンロードする必要があったが、ミニプログラムはWeChat上から数タップで利用できる。

スマホアプリをインストールする場合に利用されているApp Store やGoogle Storeと同様に、WeChat上でミニプログラムを提供でき、すでにレストランや旅行サービスなど様々な分野のミニプログラムを利用できる。

 

検索から支払までシームレスな旅行体験を実現へ

シャングリラのWeChat ミニプログラムを利用すると、宿泊客はスマートフォンを数回タップするだけで、検索から予約、チェックイン/チェックアウト、支払いまでシームレスに旅行ができる。

さらに、複数の決済をWeChatアプリに統合すると、「WeChat Pay/微信支付」の電子決済ツールを通じてワンストップ決済も可能。宿泊客はシャングリラのWeChat ミニプログラム経由してWeChatオンライン上で部屋の支払いができるため、支払いの手間を削減できる。

中国のシャングリラホテルでは5月末から、宿泊客はチェックイン時にフロントでWeChatのオフライン決済のデポジット払いができ、WeChatアカウントでオフライン決済の取引状況によって、チェックアウト時の即時払い戻しも可能となった。

さらに、ゴールデンサークル会員とWeChat IDが1つに統合されるため、会員はWeChatからアカウントを管理することができ、WeChatユーザーはプラットフォーム経由でゴールデンサークルプログラムに登録できる。

シャングリラグループの最高技術責任者、陽建成(Yang Jiancheng)氏は、「テクノロジーを活用し、より便利でパーソナライズされた体験をお客様に提供することで、そこから発展する可能性と革新的なソリューションにワクワクしている」と述べた。



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