民泊仲介サイト世界大手のAirbnb(エアービーアンドビー)が2018年末に、フランスの民泊運営代行サービス「Lucky Homes」を買収していたことがわかった。Airbnbによる買収は、2008年の創業から10年で18社目となる。
「Lucky Homes」は、フランスに拠点を置き民泊運営代行サービスを手掛けるベンチャーで、清掃などの物件管理からゲスト向けのサポートサービスを提供。同社ブログによると、買収後も引き続きサービス提供を継続する。
民泊などのバケーションレンタル分野はAirbnbに加えて、オンライン旅行サイト大手のBooking.com(ブッキングドットコム)やExpedia(エクスペディア)も力を入れている。
Expediaは2018年10月に、民泊物件管理サービスなどを手掛けるPillowとApartmentJetを買収。PillowはもともとAirbnbに特化した民泊代行サービスのベンチャーで、Airbnbをはじめとする民泊サービスの普及をサポートしていた企業。
Airbnb向けのサービスを展開していたベンチャー企業を、Airbnbの競合サービスに当たるExpediaが買収したことで注目を集めた。
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Airbnb、創業から10年間で18社を買収
Airbnbは2008年の創業から3年後の2011年に初めてドイツの民泊仲介サイト「Accoleo」を買収。2012年には5社を買収しており、創業から10年でこれまで買収した企業は18社に達する。
最近では、高級ホテルに特化した宿泊予約サイトの「Luxury Retreats」を買収しているほか、障害を抱える旅行者向けの民泊仲介サイトスタートアップのAccomableを買収するなどしていた。
Airbnbがこれまで買収してきた企業の多くは、民泊やフライトなどの予約サイトやテック系サービス企業が大半を占める。民泊の運営代行サービスの買収は今回が初めて。
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