民泊仲介サイトのAirbnb(エアービーアンドビー)は、6月7日に実施した違法民泊の予約強制キャンセル(6月15日から6月19日分のみ)に伴う返金の受け取り方法など詳細を明らかにした。
Airbnbは、6月1日に発出された観光庁の通知を受けて6月2日に事前通知なく違法民泊の「全削除」を実施。その後、全削除前までに確定していた宿泊予約(6月15日から6月19日分のみ)も当初の方針から一転して強制キャンセルしていた。
なお、報道機関やゲスト向けの公式発表ではまだ公開されてはないないが、関係者の話として6月20日以降の予約分も順次キャンセルする方針であることが明らかになっている。
Airbnbは強制キャンセルの対象となったゲストに約11億円(1000万ドル)の基金を設立して満額の返金を行うほか、予約金相当額のクーポン、体験に利用できる約11,000円分の体験クーポンを配布するといい、対象になった宿泊客を徹底的にサポートする。
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Airbnbが新たに公表した補填の申請方法は以下の通り。
- キャンセルになったAirbnb予約のレシートコピー。
- 予約キャンセルに起因する予定外の追加費用のレシートのコピー(例:代わりの宿泊施設利用代金との差額、航空券の変更手数料 など)
- 上記、追加費用の簡単な説明。
お送りいただいた内容を専門チームのメンバーが審査し、質問があれば申請者に問い合わせた上で補填の手続きを行います。
出典:日本へのご旅行を予定されているゲストの皆様へのサポートについて
Airbnb返金額受け取りには、PayPalなどの口座開設が必須
これらの準備に加えて、全額返金を受け取るためにはAirbnb上にPayPalアカウントやPayoneer銀行送金/デビットカードの登録が必要になるが、いずれもアカウントがない場合、本人確認が必要なことから1週間~4週間かかる可能性がある点に注意が必要だ。
ネットショップの利用目的でPayPalアカウントを有していても、支払いを受け取る場合は本人確認書類のアップロードと書類受け取りが必要になり、約1週間~4週間後※の日数を要する。(本人確認手続き -PayPal-)
※追記(2018/6/29):Paypalでは1回あたり10万円までの支払いの受取については本人確認不要に。最大4週間かかる可能性もあった口座開設が即日で可能になっている。
Payoneer銀行送金/デビットカードの支払い受け取りを利用する場合も、PayPal同様に本人確認情報の登録及び審査が行われ、審査完了後の4~15営業日以内にカードが郵送される。(Payoneerで受け取るには)
いずれにしてもPayPalやPayoneerの口座をお持ちでない場合は、本人確認などで時間が取られることから対象となるゲストは早めの手続きが望ましい。