Airbnbはこのほど、6月中旬の予約数が前年同期比 78% 増と前年を上回る数字となり、特に約 1 時間半のドライブ圏内での宿泊予約が前年同期比約 1.6 倍となるなど、回復基調にあるとの調査結果を発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言に伴う外出自粛要請等により Airbnb も甚大な影響を受けていたが、緊急事態宣言の解除に伴い、一部では前年を上回るレベルにまで急回復していることが明らかになった。
Airbnb によると、 6 月 7 日 ~ 13 日までの Airbnb における日本国内旅行予約数は、78% 増と前年の同時期を上回った。直近 1 ~ 2 か月先の予約が先月に比べ、303% となり夏休みの予約が伸びている。特に、約 1 時間半ドライブ圏内の 80km 内の宿泊予約が、前年同期比で約 1.6 倍増となっているという。
また、宿泊予約のうち約80%以上の予約が一軒家やマンション・アパートの貸し切りタイプとなり 「3 密を避ける」という観点で、一軒家やマンションの一室をまるごと借りることができる「まるまる貸し切り」タイプが人気となっている。
さらに、昨年よりも 28 泊以上の滞在が約 1.57 倍伸びているという新たな傾向もみえてきており、長期滞在のニーズも高まっている。
アメニティ・設備検索では、キッチン付き、無料 Wi-Fi 付き、エアコン付き、敷地内無料駐車場、洗濯機付きの検索が上位を占め、リゾート地などでテレワークしつつ休暇を取る「ワーケーション」や、出張と休暇を組み合わせる「ブレジャー」など新たな旅行スタイルが定着しつつあるようだ。
6 月 7 日 ~ 13 日までの宿泊予約データによると、日本国内で最も人気が高いエリアは東京都、次いで大阪市、京都府が続く。
「日本語版Airbnb清掃スタンダード」を導入
新型コロナウイルスの感染防止策として多くのホテルチェーンで、独自の衛生基準を設けるブランドが増えているが、Airbnb もホスト向けに独自の清掃スタンダートを用意し、衛生対策を強化している。
2020 年 4 月には、元米国公衆衛生局長官 Vivek Murthy 博士に協力を依頼し、Airbnb ホスト向けに業界の標準となる強化された清掃スタンダードを作成。日本でもは 6 月 15 日から「日本語版Airbnb清掃ハンドブック」をホスト向けに導入した。
ゲストに安心して滞在してもらうために、ホストが日々の清掃で何を基準にお部屋を整えるべきかを、わかりやすい手順とチェックリストで紹介。清掃強化プログラムへの参加を表明したホストのリスティングページには特別なバッジが表示されるようになる。
これにより宿泊客は Airbnb の中で最も厳格な清掃スタンダードを順守しているリスティングを簡単に検索し、予約することができる。
《関連資料》Airbnb清掃ハンドブックをダウンロード