Airbnb登録物件数が400万件へ 世界最大の”ホテル”企業に

民泊仲介サイトを運営するAirbnb(エアービーアンドビー)は8月10日、同社情報サイト「airbnb citizen」でAirbnbの全世界での登録物件数が400万件を突破したことを発表した。

これはマリオットインターナショナル(115万室)やヒルトン(79万室)、インターコンチネンタル(72万室)といった巨大ホテルチェーントップ5の合計総客室数を上回る規模で、Airbnbは総客室数で世界最大の”ホテル”企業になったことになる。

Airbnb社によると、2008年の創設以来、累計利用者は2億人を超え、世界中で毎晩約200万人がAirbnbに滞在しており、2017年8月5日には一晩で250万以上の宿泊利用者を記録したという。

国別の登録物件数をみると、最も多いのがAirbnb創業の地でもあるアメリカで66万件、続いてフランス48万5千件、イタリア34万件、スペイン24万5千件、イギリス17万5千件と、ヨーロッパの国々が上位を占めている。

出典:STR Rankings: The Largest Hotel Companies As Of 2016

Airbnb400万件のうち190万物件以上は、ホストによる宿泊者の事前承認を受けることなく即座に予約できる、いわゆる「今すぐ予約」の対応物件で、この物件数も増加の一途をたどっているという。「今すぐ予約」対応の可否はホストが選択できるが、これを対応可にすることで「手間が減る」「検索順位/注目度アップ」などのメリットがあると、同社は説明している。

 

シニアホストは高評価、ボートやテントでの宿泊も人気

Airbnbホストの新規参入は60歳以上のシニア世代が顕著で、その数は20万件に及ぶ。中でも60代以上の女性ホストは12万件を上回るという。シニア世代のホスト物件はゲストからの評価が高い傾向にあり、5段階評価で最高の5つ星を獲得する割合が他の世代と比較して最も高いことが明らかになった。

一方、Airbnbの登録物件は一般的な家屋の部屋だけにとどまらず、多様な形態の宿泊施設が人気を集めている。宿泊施設のタイプ別の利用者数は、ボートハウス約57万人、キャンピングカー約30万人、テント約14万人、ツリーハウス約13万人、城12万人などとなっている。



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