Amazonで、ホテル客室の予約促進 スペインのホテルチェーンが始めた驚きの集客手法とは 

米インターネット通販大手Amazon(アマゾン)は、ECサイトに始まりクラウドコンピューティングサービスのAWS(アマゾンウェブサービス)やAmazon ビデオなどを展開しているが、ホテルの予約サービスは行っていない。

そんな中、ECサイトのAmazonを活用し、自社ホテルへの予約を促進させるアイデアを実現させたホテルが「メリアホテルズインターナショナル」だ。

スペイン最大手ホテルチェーンのメリアホテルズは、同社ホテルへ予約する際に利用できるギフトカードの販売をECサイトのAmazonを通じて開始した。

メリアホテルズは、ヨーロッパや中南米を中心に世界で展開する約400軒の同社ホテル等を利用することでリワードポイントを貯めることができるロイヤルティプログラム「メリアリワード」を提供。

同社は、2018年11月に、Amazon上で、35,000ポイントと55,000ポイントのポイントギフトカードの販売を開始。ギフトカードの購入客は、同社ホテルで利用する際にポイントを利用できるほか、レストランやスパなどでも利用できる。

メリアホテルズは、世界最大の利用者を誇るAmazonを活用することで、これまで一般的だったOTAを通じた集客だけではなく、Amazonという新しい販売チャネルで利用者を獲得できるようになった。

Amazon イギリス Melia Giftcard 販売ページより

 

Amazon、過去にはOTAを運営も撤退 再参入の可能性は?

今や、インターネット通販という枠を超えて「GAFA(ガーファ)」と呼ばれる巨大IT企業の一員ともなったAmazon。実は過去にオンライン宿泊予約サイトを運営していたことをご存じだろうか?

2015年初頭にはクーポン共同購入サイトの「Amazon Local」にホテルのリスティングを追加、4月には「Destinations」という名称でホテル予約サイトを開始。

35都市で展開するまでに拡大をしていたが、2015年10月に突如としてサービスを停止。年末には競合の「Groupon(グルーポン)」に敗北した格好で「Amazon Local」も閉鎖していた。

リリース当初は、既存のOTAを脅かすのではと予想されたものの、理由を明らかにしないままホテル予約事業から撤退したAmazon。アメリカのオンライン旅行市場はエクスペディアとブッキングドットコムの独壇場で、その隙間に入り込めなかったのが原因だとみられる。

ホテル予約サイトからの撤退から4年、巨大IT企業の仲間入りを果たしたAmazonは、約9,000万人※の有料会員プログラム「Prime(プライム)」を有し、スマートスピーカー「Amazon Echo(アマゾンエコー)」を販売する。

Googleも同様にGAFAの一員であり、圧倒的な検索エンジンシェアで多数の利用者を抱えるほか、「Google Home」と呼ばれるスマートスピーカーを販売しているが、昨今、ホテル業界でのプレゼンスを強めている。

現時点で、Amazonはホテル業界への再参入に関連する動きはないが、Googleがホテル市場でのプレゼンスを高める中、Amazon再参入の可能性はゼロではないと言えるだろう。

※米国の市場調査会社CIRP(コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ)レポート



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