世界最大のオンライン旅行予約サイトのBooking.com(ブッキング・ドットコム)は、新サービス「ブッキングスイート・アップストア(BookingSuite App Store)」をリリースしたことを明らかにした。
BookingSuite App Storeは、ホテルやゲストハウスなどの宿泊事業者向けに提供されている様々なソリューションシステムを一覧で比較・導入できるサービス。
iPhoneの「App Store」ではニュースアプリや健康アプリなど様々なアプリを探すことができるのと同様に、BookingSuite App Storeでは、ホテル向けに提供される様々なソリューションシステムを探すことができるサービスだ。
これまで、ホテルやゲストハウスなどの宿泊事業者向けシステムを探す場合、複数のソリューションプロバイダーに問い合わせをするなどし資料を取り寄せ比較・検討する必要があった。
BookingSuite App Storeでは、すでに複数のソリューションプロバイダーが登録されており、複数のサービスを比較・検討しながら導入するシステムを決めることができる。
また、BookingSuite App Storeに掲載されているアプリはすべて無料トライアル期間が用意されており、一度サービスを体験してから導入するかどうかを検討できるのが強み。
世界最大のオンライン旅行予約サイトのBooking.comの提供サービスであることから、導入後のデータ同期が従来よりもスムーズに可能なのも強みとなる。
BookingSuite App Storeは、オランダ、オーストリア、ベルギーなどヨーロッパ諸国のみでサービス提供を開始し、2019年中にアジアやアメリカ、オセアニアを含むエリアでの展開を予定する。
BooingSuite App Store 4つのメリット
BookingSuite App Storeで提供されるサービスとは
BookingSuite App Storeでは、自社サイトサービスの「WebDirect(ウェブダイレクト)」や、宿泊価格の最適化ツール、ゲストレビューシステム、オンラインチェックインシステムなどが掲載されている。
ブッキングドットコムが世界各地の旅行者21,500人を対象にした調査によると、47%がより良い旅行体験を可能にするテクノロジーの早期開発を望むなど、新しいテクノロジーを活用した旅行体験に対する期待が膨らむ。
実際、特定のイノベーションに関して言えば、宿泊施設へのキーレスエントリーはほぼ半数の47%が2019年に主流になると見込む。しかしながら、中小ホテルのたった27%が滞在ゲスト向けの体験に関連するテクノロジーを導入しているのみで、キーレスエントリーを導入しているホテルは11%にとどまっているという。
Booking.comは、年々高まる新しいテクノロジーに対するニーズを満たすため、BookingSuite App Storeによって宿泊施設施設をサポートし、宿泊客への旅行体験をアップデートしていく考えのようだ。