オランダの宿泊予約サイト世界大手ブッキング・ドットコムなどを展開するブッキングHDは2018年12月5日、ホテルに特化したメタサーチサイトをホテルズコンバインドの買収が完了したことを明らかにした。
ホテルズコンバインドは、アジア太平洋地域を中心に強いプレゼンスを持つメタサーチサイトで、複数のホテル予約サイトの価格比較サービスを提供。
ブッキングドットコムやエクスペディア、ホテルズドットコム、アゴダ、じゃらんなどに掲載されている全世界200万軒の宿泊施設のプランを一括で比較できるのが特長だ。
ブッキングHDは2018年7月に、ホテルズコンバインドの買収を明らかにしていたが、買収が完了しブッキング・ホールディングス傘下のメタサーチサイトであるカヤックに加わった。
KAYAKが提供するメタサーチは、OTAや航空会社などのウェブサイトを一括検索できるのが強みで、現在40カ国20言語で利用が可能だ。ブッキングHDは、ホテルズコンバインド買収により、カヤックのメタサーチのサービスを強化する。
メタサーチサイトの分野では、事業戦略発表会でLINEがメタサーチサイト「LINEトラベル」の開始を発表したばかり。開始当初は、ブッキング・ドットコム、エクスペディア、JTB、楽天トラベル、一休.com、Trip.com(Ctrip)に接続し検索・比較サービスを提供する。
ホテルズコンバインドはナビゲーターにファッションモデルの河北麻友子氏を起用するなど日本市場を強化しており、国内ではLINEトラベルと競争を激化させることになりそうだ。
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