「コンフォートホテル」などのブランドで知られるホテル軒数世界第2位のチョイスホテルズ・インターナショナルは、民泊管理ツールなどを手掛けるRedAwningと提携し民泊事業に本格参入することを発表した。
チョイスホテルズは世界35の国と地域で6800のホテルを展開する企業で、チョイスホテルズジャパンが日本ではコンフォートホテルを中心に、コンフォートイン、コンフォートスイーツの3ブランドを展開している。
チョイスホテルズはRedAwningとの提携により、チョイスホテルズは自社予約サイトに掲載するアメリカの35カ所のリゾート地にある貸別荘を現在の1,100カ所から20,000カ所以上に増やす。
あまり知られてはいないが、成長を遂げるAirbnbやHomeAwayなどの民泊仲介サイトに対抗するため、2016年にチョイスホテルズは「Vacation Rentals by Choice」をローンチ。
複数のバケーションレンタル管理会社とパートナーシップを締結しアメリカのフロリダ州やバージニア州、カルフォルニア州などでの別荘の貸し出しをスタートしていた。
チョイスホテルズのロイヤルティプログラム会員は、これらのバケーションレンタルでの滞在でポイントを獲得することができるなどの特徴がある。
チョイスホテルズが今回提携するRedAwningは、民泊など予約サイトを運営するほかAirbnbやBooking.com、Expedia、HomeAwayなどのOTAや民泊仲介サイトにも同時掲載することができるのを特徴とする。
チョイスホテルズとRedAwningの提携に伴いチョイスホテルズは今後、RedAwningを利用する貸別荘のオーナーが、自分たちの貸別荘を消費者に宣伝することができるもう1つのプラットフォームとして機能する。
また、「Choice Privileges ロイヤリティ・プログラム」の会員3,500万人以上が、ポイントを利用してチョイスホテルズの予約サイト「Vacation Rentals by Choice」を通じてRedAwningの民泊などを予約することも可能になる。
巨大ホテルチェーンによる民泊事業参入相次ぐ
2018年5月に世界最大級のホテルチェーンであるマリオット・インターナショナルは、欧州をメインにAirbnbなど約1,500の民泊運営代行サービスを手掛けるHostmakerと業務提携を行い、民泊仲介サイト「Tribute Portfolio」をローンチ。
世界92ヶ国でアイビスやノボテルなど3700軒以上のホテルを展開するアコーホテルズは2016年に、ロンドンを拠点にラグジュアリー物件に特化した民泊仲介サイトを運営するonefinestayを1億4800万ユーロ(約180億円)で買収。
マリオットやアコーホテルズ、チョイスホテルズなど大手ホテルチェーンによる民泊事業への参入は相次いでおり、今後もこの流れは加速していくことになりそうだ。