・予約済分のキャンセル料補償の実施確定
・東京都居住者による旅行は対象外
・東京都への旅行も対象外
・修学旅行は対象
・若者、高齢者による団体旅行は「控えてほしい」(対象外ではない)
赤羽国土交通大臣は、需要喚起策の「Go To キャンペーン」のうち、7 月 22 日から開始予定の「GoToトラベル」について、東京都で感染者数が再び増加傾向にあることから全国一斉実施を取りやめ、東京を発着する旅行を対象外とすることを正式に発表した。
当初は、東京も含め全国で一斉にスタートするとし 7 月 22 日以降ですでに予約済みの旅行も事後申請により 35% の割引対象となると発表されていたことから、4連休に向けて予約が増えていたとみられるが、これらの予約キャンセルに伴う国からの補填※は一切ない。
※7/21 追記:予約済分のキャンセル料補償を追加発表
東京都在住者による旅行及び、東京都外の道府県から東京都内への旅行が、GoToトラベルの割引対象外となる。そのため、例えば東京都在住者が成田空港から東京都外に向かうツアーは対象のほか、大阪府在住者が東京都内のホテルで宿泊するツアーも対象外。
東京都在住者が千葉県の成田空港を利用したとしても GoToトラベルの割引対象外となるが、千葉県在住者が東京都内の羽田空港を利用し東京都外に向かうツアーは GoToトラベルの割引対象となる。
東京都の新規感染者は 7 月 16 日、1 日で最多となる 286 人で、7 月 10 日の 243 人を上回り過去最高を更新。ここ最近感染者が増加していることを受けて、ツイッターでは「♯GoToキャンペーンを中止してください」というハッシュタグが登場し、日本のトレンドランキング 10 位入り。
また、大阪府の吉村知事は、Go To キャンペーンについて全国一斉で実施するのではなく「それぞれの府県の近隣県、エリア、小さい単位から始めて感染の様子を見ながら全国的に広げるべき」との見解を示していた。
一方、7 月 15 日に開かれた衆院予算委員会で、西村康稔経済再生担当相は「GoToトラベル」について、旅行者における感染防止策の徹底し予定通り 22 日に開始すると強調。強気の姿勢から一転して大幅修正を行った。
「GoToトラベル」は、予定では 7 月 22 日からスタートすると発表。すでに GoToトラベルキャンペーンを見越して旅行の予約を行った利用者も多いとみられ、今後の対応に注目が集まる。
▼割引対象
・神奈川県在住者が、新幹線を利用し大阪府内で宿泊するプラン
・大阪府在住者が、飛行機で沖縄県内で宿泊するプラン
・大阪府在住者が、新幹線で東京到着後、千葉県浦安市内で宿泊し、東京を観光するプラン
・千葉県在住者が、東京都内の羽田空港を利用し大阪府内で宿泊するプラン
▼割引対象外
・東京都在住者が、成田空港から発着し、大阪府内で宿泊するプラン
・東京都在住者が、新幹線を利用し大阪で宿泊するプラン
・大阪府在住者が、新幹線を利用し東京都内で宿泊するプラン