米検索エンジン大手のGoogle(グーグル)は、Googleホテル検索にて提供していた「民泊」一括検索サービスを強化し、Googleの通常の検索結果にも民泊のローカルパックの提供を開始したことがわかった。
ローカルパックとは通常のGoogleの検索結果とは異なり、地域に関連するキーワードで検索した際にマップと共にGoogle検索画面の上部に表示される検索結果のこと。
この新しいアップデートにより、「東京 民泊」「Vacation rentals in tokyo」などのキーワードで検索すると、各宿泊施設ごとの料金や写真、評価、最大収容人数などが1つのボックス内に集約されて地図とともに表示されるようになった。本アップデートは日本国内からでも利用することができる。
Googleが力を入れているのが、ホテルや民泊、フライトなどの旅行分野におけるサービス強化だ。
Googleは2019年3月に、フライト検索とホテル検索のアップデートを発表。Googleフライトでは、予算内で行くことができる旅行先を横断的に検索できるようにしたほか、Googleホテル検索では、オンライン予約サイトのようなUIでホテルを探せるようにした。
その後、オンライン宿泊予約であるExpedia(エクスペディア)やVrbo(ヴァーボ)などの複数の予約サイトに掲載されている民泊物件をGoogleから一括検索できるように改善している。
民泊物件に限定して宿泊先を探しているユーザー向けには民泊での絞り込みを可能にするフィルターサービスを提供。「民泊」を選択することで、民泊物件のみを検索できるようになっている。
「東京 民泊」などのキーワードでのGoogle検索では従来、民泊仲介サイトの検索結果が上位に表示されることが多かったが、これらのオーガニック検索の上部に民泊のローカルパックが表示されるようになった。Googleのローカルパック対策は、ますます重要になると言えるだろう。
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