4月19日、世界最大級のバケーションレンタル会社HomeAway(ホームアウェイ)は4月19日、都内で記者会見を開き、予約リクエストの伸び率が前年比94%となるなど急成長を遂げていることを明らかにした。
HomeAwayは、テキサス州のオースティンに本社を置く世界最大級のバケーションレンタル会社。世界190ヵ国、100 万件以上のバラエティに富んだユニークな物件をオンラインで予約できるプラットフォームを運用・提供している。
2008年に創業したAirbnbよりも歴史がある会社で、もともとは別荘を中心とした一棟貸しで2005年にサービスをスタート。その後、VRBO、Travelmob、Stayz Australiaなどの複数の民泊プラットフォームを買収しながら成長。2015年12月に米エクスペディアグループのブランドになった。
すでに取扱高約1兆6千億円、23言語、50サイトを所有。月間4千万人、登録物件数は200万を超える。すにで日本法人も立ち上げており日本でのマーケティング、掲載物件の強化を加速する。
バケーションレンタルとは、オーナーが部屋を使用しない期間、物件を旅行者などへ短期間貸し出しするサービス。グローバルでは約11億円規模の市場となっており、米国では約4兆円規模にまで拡大。米国の旅行者ではすでに3割以上がバケーションレンタルを利用した経験があるという。
HomeAwayとAirbnbとの違いとは?
日本国内では世界最大手のAirbnbが物件数を増やしており民泊データ解析を手がけるメトロエンジン株式会社のメトロデータによると日本国内では4万件を超える物件数を掲載している。
すでに日本で広がりを見せるHomeAwayとAirbnbではどのように異なるのだろうか。米国の旅行調査会社フォーカスライトの調査データ(米国)を元にそれぞれの違いを見ていく。
若年層で少人数(カップル)のゲストに利用される傾向が強いAirbnbとは異なり、HomeAwayを予約するゲストは35〜54際の中年層が中心で、家族やグループ旅行で利用される傾向がある。1予約あたりの宿泊客人数データでは3人以上のグループ旅行の割合はAirbnbでは全体の約4割なのに対して、HomeAwayでは7割を超える。
また別荘や一棟貸しなどが多く掲載されていることから予約単価や予約日数はAirbnbよりも高いことが明らかになった。
日本での民泊市場はその大部分をAirbnbがおさえているが、HomeAwayだけではなく中華系民泊サイトの途家も日本法人を設立し掲載物件数を強化している。インバウンド客の増加が牽引する日本の民泊市場は今後さらに拡大することが予想されるだろう。
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