新型肺炎、ホテルのフロントスタッフ「マスク着用」義務化続々 「9割超」がマスク着用を高評価

中国・武漢市で新型コロナウイルスによる新型肺炎が猛威を振い日本国内でもすでに 19 人で感染が確認されるなど影響が広がる中、ホテルスタッフへのマスク着用を義務化する宿泊施設が徐々に出始めている。

ビジネスホテルチェーン大手の東横インは新型肺炎の感染予防対策として、一部のホテルでロビーに消毒液を設置し、宿泊客に対して手の消毒を推奨。また、感染予防のためフロントスタッフがマスクを着用する運用を1月 27 日からスタート。

ジャパンリゾート株式会社が運営するホテル The GrandWest Arashiyama でも同様に、全スタッフに対してマスク着用を義務化。希望者には無料でマスクを配る感染予防の対策を講じている。

ホテルウィングインターナショナルチェーンは、感染予防対策としてホテルスタッフがマスクを着用している可能性がある旨を1月 27 日に公式ホームーページを通じてお知らせしている。

新型肺炎の原因となるコロナウイルスと同一の名称として一時注目を集めた大阪コロナホテルでも、宿泊客の安全と安心できるサービスの提供の維持を目的として当面の間、スタッフによるマスク着用を義務化したことを明らかにしている。

新型肺炎の感染が日本国内でも徐々に増える中、国内外を問わず様々なエリアから人の往来があるホテルでは感染予防対策としてホテルスタッフに対してマスク着用を義務化する宿泊施設は今後も増えることになりそうだ。

 

マスク着用を義務化できるか 「9割超」がマスク着用を高評価も

感染予防を考えればマスク着用は義務化すべきではあるが、利用客と相対してサービスを提供する必要がある接客業では、マスク着用が事実上禁止されていることがあるようだ。

保険サービスを提供する株式会社Wizleap が実施した「接客業におけるマスク着用についての意識調査」によると、「禁止されていたことはある」もしくは「暗黙のルールで禁止だった」とした回答者の割合は 32% だった。

業種別では、ホテルサービスのほか、スーパーマーケットのレジ、ファーストフードなどで明文化されたルールまたは暗黙のルールとしてマスク着用が禁止となる事例が存在するようだ。

一方で、接客業に従事する人がマスクをしていることをどう思うかを尋ねたアンケートでは、「何も思わない」(49.3%)、「清潔感がある」(23.8%)となり肯定的な回答が 73.09% を占めた。他方、「どちらとも言えない」は 14.2%、「顔が見えないので少し怖い」は 10.2% だった。

今回の新型肺炎の感染予防対策として、接客業の人がマスクをすることをどう思うかという問いに対しては、「いいと思う」(87.9%)、「どちらかと言えばいいと思う」が 8.9% で、96.77% が「いいと思う」と回答した。

回答者の意見の中には「パンデミック防止のため、むしろ、マスクを積極的に使うべきだと思う」、「さすがに感染症対策ということであれば、仕方がないと思うから」といった声が寄せられており、新型肺炎が広がりつつある現在の状況下においてはマスク着用を評価する声が相次いでいる。

株式会社Wizleap 報道発表資料より

 



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