世界最大級のホテルチェーンであるマリオット・インターナショナル(マリオット)は、ロイヤルティ会員向けに新たな体験型プラットフォーム「マリオット モーメンツ」(MARRIOTT moments)を開始したことが明らかになった。
マリオットは2018年5月にヨーロッパを中心にAirbnbなど約1,500の民泊運営代行を手掛けるHostmakerと業務提携を行い、民泊仲介サイト「Tribute Portfolio」をリリース。
「マリオット モーメンツ」は、旅行先における体験及びアクティビティで世界最大のオンライン体験プラットフォームを運営する「PlacePass」との提携でサービスを提供する。
さらに、世界130カ国でソーシャルダイニングサービスを展開するオンラインコミュニティサービス「Eatwith」とパートナーシップを締結し、厳選された地元ホストによる「食」を通じたダイニング体験も提供する。
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マリオット、続々とAirbnb対抗サービスをリリース
Airbnbは、民泊の仲介プラットフォームから大きく方向展開し、「旅行のプラットフォーム」になることを宣言するとともに、2016年からローカルなホストによる体験アクティビティサービスの提供を開始していた。
「トリップ」と呼ぶこのサービスでは、料理教室やヨガ教室、地元ガイドによる穴場ツアーといった旅先でのユニークなアクティビティに参加できるのが魅力で、すでに全世界60都市で5,000以上の「体験」サービスを提供しているという。
マリオットが2018年5月に提携を発表したHostmakerは主にAirbnbホストを対象とした民泊の運営代行サービスで、Airbnbの管理側を理解している代行会社との提携で、マリオットならではの民泊予約サイト「Tribute Portfolio」をスタート。
また今回マリオットが提携することを発表した「Eatwith」は、ダイニング版Airbnbとも呼ばれるソーシャルダイニングサービスで、地元ホストシェフの自宅などでシェフの手料理を一緒に食べることができるサービスとなっている。
3つのロイヤルティプログラムで1億1千万人の会員規模を誇る世界最大のホテルチェーン「マリオット」によるAirbnb対抗サービスは、Airbnbに一定のインパクトを与える可能性もありそうだ。
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