民泊専門メディアは「民泊物件レポート 2017年5月」を発表し、日本国内の民泊物件数※は2017年4月に45,000件を突破したことを明らかにした。日本全国でもっとも多くの民泊物件を有する東京都には、16,318件の部屋が掲載されている。
本レポートは、民泊データ分析を手がけるメトロエンジン株式会社のメトロデータをデータ出典とするもので、Airbnbに掲載されている物件数のうちカレンダーが数ヶ月更新されていない、あるいは数ヶ月実際に貸し出しされていないといったゴースト物件を除いた実稼働ベースの数値であるのを特徴としている。
2016年4月時点の物件数は30,284件で前年同月比150%と成長を続けているが、増加率ではピーク時と比べると落ち着きも見え始めてきている。
特に2月は年間の中でも稼働率が低下する閑散期にあたり新規物件数も落ち込みやすいシーズンであることから大幅に減少。その一方で、イースター休暇が4月初旬にあたった他、桜シーズンもあり訪日客の増加が見込まれたことで3月から4月にかけて新規物件数が急増した。
訪日外国人数は鈍化しているものの引き続き毎月200万人以上の訪日客が日本を訪れており、前年同月比10%増のペースで成長を続けている。民泊を含めた宿泊需要は今後も引き続き増えていくことだろう。
今後は、ホテル・旅館の掲載が増加か
5月にAirbnbは、アジアを中心にオンライン旅行事業や訪日旅行事業を展開する株式会社エボラブルアジアとの業務提携を発表。エボラブルアジアはホテル・旅館の営業開拓からAirbnbへの掲載までを一手に担いAirbnb掲載施設数の拡大をサポートする。
Airbnbというとこれまでは個人の空き部屋を貸し出したい人と部屋を借りたい旅行者をつなぐマッチングサービスという印象が強いが、Airbnbはホテルや旅館も掲載することができる。
Airbnbは業務提携で旅館やサービスアパートメント、ホステルなどユニークな部屋が多い宿泊施設を中心に掲載物件を強化していくと見られる。
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