民泊の許可付き物件、アメリカテキサス州で開業へ 区分所有者はAirbnbで貸し出し可能に

Airbnb(エアービーアンドビー)に代表される宿泊スタイルに、ホテル並みのサービスやアメニティを組み合わせた新しい物件の構想がこのほど、発表された。アメリカテキサス州の州都、オースティンの繁華街レイニーストリート地区に建てられる33階建ての物件は、全249戸でアメニティや家具を完備し、ホテルライセンスも有する。

「Natiivo Austin(ナティーヴォ・オースティン)」と呼ばれる新しい物件は、NGD Homesharingのブランドの1つ。同社は、2017年にAirbnbと提携し、同様のコンセプトの「Niido(ニード)」を立ち上げている。Niidoはテネシー州のナッシュビルなどでも同様の事業を展開中だ。

Natiivo Austinは、「Powered by Airbnb」とはなるが、Airbnb自身は、建物の所有や管理などは行わないが、共用部分やインテリアのデザインなど、さまざまな観点で影響を与えることになる。

また、NatiivoではAirbnbの体験サービスを実施できるスペースが提供される予定。体験ホストは、自身の知識や専門的な技術・スキルなどを活かすことができる。

個人投資家はこの建物の物件を購入でき、区分所有者はAirbnbを通じて部屋を旅行者などに対して貸し出しすることができる。なお、この物件は、ホテルとしての営業許可が下りていることから、居住用として利用することはできない。

物件の価格は30~120万ドル(約3,200円~1億3,000万円)。約42~130㎡の大きさで、ワンルーム、寝室1室、寝室2室などの間取りの部屋がある。なお、区分所有者はホテルの宿泊税と固定資産税が課される。

建物の設計は地元の建築会社が請け負い、インテリアをニューヨークに拠点を置く建築デザイン会社が担当する。地元を反映したデザイン要素やオースティン文化を建物の随所に取り入れるほか、コワーキングスペース、カフェラウンジ、フィットネスセンター、屋上プールなどを備える。オープンは2021年の予定。

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