【特集】インド発ユニコーンのOYO(オヨ)、ソフトバンクと日本のホテル事業にも参入 「ホテル業界のAmazon」の実力とは

インド発のホテル・不動産ユニコーンの「OYO Hotels & Homes(オヨ)」は4月4日、ソフトバンク及びソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)と共同で、日本でホテル事業に参入したことを明らかにした。

OYOとソフトバンク及びSVFは、合弁会社である「OYO Hotels Japan 合同会社」を設立し、不動産賃貸住宅市場だけではなく、ホテル市場にも参入する。

OYO Hotels & Homes は、2013年にリテシュ・アガルワル氏によって設立された南アジア最大かつ世界第6位のホテルチェーン。日本を含む 10 カ国、500 以上の都市でホテルや住宅などの事業を展開している。

インドや中国などを中心に、1万 8,000 以上のホテルネットワークを擁し、ソフトバンクグループ、Sequoia India、Lightspeed India、Hero Enterprise、China Lodging Group を含む主要な投資家からのバックアップを受けている。

OYOは、ヤフーとの資本提携により2019年3月からスマホ賃貸サービス「OYO LIFE」をスタート。従来の常識を覆す、敷金・礼金・仲介手数料なしで即入居できるスマホ賃貸サービスで注目を集めていた。

OYOは、OYO Hotels Japan の設立で不動産賃貸住宅市場だけではなく、同社が最も強みとするホテル事業を日本国内で開始。新会社を通して、ホテルなどの宿泊施設を提供するとともに、パートナーとなるホテル経営者のビジネス拡大を支援する。

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OYO 140 Top Hotel (神奈川県・横浜市)

 

OYO Hotelsは「ホテル業界のAmazon」 そのビジネスモデルとは

「OYO Hotels」として日本ですでに宿泊予約を受け付けている「OYO 140 Top Hotel」(神奈川県・横浜市)は、JR関内駅の近くにある。総部屋数14部屋の同ホテルは、トップホテル横浜としてもともと営業していたホテルだ。

「OYO Hotels」は、小規模ホテルや独立系ホテルをフランチャイズ化してテクノロジーを全面的に生かしたサービスや経営ノウハウを提供するのが強み。

OYOがこれまで進出した地域の宿泊需給データは、AI(人工知能)で常時分析。すべての空室の料金を常時変動させ、地域内での需給のミスマッチを最小化し、その地域内のホテル全体の稼働率を最大化させる戦略を取る。

ソフトバンクグループ 2019 年 3 月期 第 1 四半期 決算説明会 資料 より

「OYO Hotels」は、OYOのオンライン予約サイトにしか掲載されないわけではない。楽天トラベルやBooking.comなどの他の宿泊予約サイトにも掲載し、収益の最大化を図るのが特長だ。

実際に、「OYO 140 Top Hotel」はOYOの宿泊予約サイトに掲載されているほか、楽天トラベルじゃらんExpedia(エクスペディア)、Hotels.com(ホテルズドットコム)など様々な宿泊予約サイトにも同時掲載されている。

リテシュ・アガルワル氏は、「AIの機械学習を活用したホテルマネジメントシステムや、予測分析に基づくダイナミックプライシング、収益管理システムなどさまざまなテクノロジーを提供し、ホテル経営者が顧客対応に集中し、収益性の改善などにつなげられるよう貢献していく」と語った。

AIやダイナミックプライシングなど最新テクノロジーをホテルに導入して収益の最大化を図るのを強みとするOYO(オヨ)。同社はすでに小規模ホテルや独立系ホテル経営者からの問い合わせの受付を開始している。

不動産業界だけではなく、ホテル業界でもその存在感を発揮することになるのか、今後の動向に注目が集まる。

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OYO Hotels の強み



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