楽天グループの民泊事業会社である楽天 LIFULL STAY 株式会社とエクスペディアグループで世界最大級の民泊サイトを運営する HomeAway, Inc.は、都内で記者会見を開き民泊事業での業務提携に合意したことを発表した。
楽天 LIFULL STAY は、楽天株式会社と株式会社 LIFULLが共同出資する会社の子会社。業務提携により、楽天 LIFULL STAY が今後開設する民泊プラットフォーム 「Vacation Stay」(仮)に掲載される国内民泊物件をホームアウェイに供給。
ホームアウェイは、月間サイト訪問者数約 4,000 万人を誇る集客力を武器にインバウンド需要を拡大させる。加えて、両者はサービス認知や集客拡大を目指し、協働してマーケティング活動を実施し国内の民泊市場シェア拡大を狙う。
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二社の提携で期待されるサービスの強化
『観光立国』を目指す政府の後ろ盾もあり、インバウンド需要は近年大きく成長している。そんな中外国人観光客の要望に応えるように、今年の6月9日には民泊事業を可能にする民泊新法が成立した。これを受けて楽天LIFULL STAYとホームアウェイは、日本の民泊市場を牽引するリーダーになるべく今回の業務提携に至った。
ホームアウェイからインバウンド需要データと物件の売り上げデータの提供。楽天 LIFULL STAYからは国内の物件情報を提供することで、訪日外国人向けサービスの向上を図る。また、楽天 LIFULL STAY代表取締役の太田宗克氏は「今回の提携だけでなく、様々なプレイヤーと協業することで民泊マーケット全体を盛り上げていきたい」と述べている。
楽天LIFULL STAYは国内民泊物件を創出
楽天LIFULL STAYは6月の住宅宿泊事業法(民泊新法)の成立を受けて、楽天株式会社と株式会社 LIFULLが共同出資する形で設立。LIFULL HOME’Sの約800万掲載物件を民泊に転換するほか、不動産業者や民泊代行業者との協業スキームの構築や推進を行っていくという。
また各自治体が運営する空き家、空き地バンクの情報を集約する情報プラットフォームである「LIFULL HOME’S空き家バンク」と連携し、地方空き家の民泊活用も狙う。
ホームアウェイはインバウンド需要を拡大
ホームアウェイはテキサス州のオースティンに本社を置く世界最大級のバケーションレンタル会社。世界190ヵ国、200 万件以上のバラエティに富んだユニークな物件をオンラインで予約できるプラットフォームを提供している。グローバルでの年間取扱い高は約1.5兆円にのぼり、月間サイト訪問者数約 4,000 万人を超える。
本業務提携の中で、ホームアウェイは集客力を武器に訪日旅行者の拡大、地方への送客を牽引する役割を担うことなる。業務提携のロードマップとしては、年内は民泊物件の開拓など協働マーケティングを中心に行う、民泊新法施行後に本格運用を開始させる構えだ。
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