民泊仲介サイトのAirbnb(エアービーアンドビー)はこのほど、同社サイトのリスティングにおけるホテル掲載件数が152%増の急成長を遂げていることを明らかにした。
約1年前との比較で、ブティックホテルやベッド&ブレックファスト、ホステルなどの宿泊施設のリスティング数は約150%増を記録。同社は、これまでの“民泊仲介サイト”という枠を超え、ホテル分野への進出が数字となって表れた形だ。
Airbnbは昨年2月、同社の今後10年間の展望をロードマップとして発表したが、民泊に加えて、ブティックホテルやデザイナーホテルなどの掲載を強化する方針が示されていた。
Airbnbは、ロードマップ公表から約1年のうちにブティックホテル、ベッド&ブレックファスト、ホステルといったカテゴリーのリスティング数が152%増と急速に伸びたといい、ホテル業界での存在感を急速に高めている。
また、同社によると、Airbnb経由でホテルを予約したユーザーの9割近くが、その後Airbnbで民泊物件などを借りる傾向があり、サイト全体を活性化する効果もみられるようだ。宿泊客は、Airbnbで予約した宿泊施設に対して5段階評価で平均4.7の評価を与えている。
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国内でも、Airbnbへのホテル掲載が加速
Airbnbは、日本国内でも大手チェーンホテルからゲストハウスに至るまで、旅館業法を取得したホテルの掲載を加速している。
Airbnbは2018年8月に、日本で初めてホテル系の組合団体である別府市旅館ホテル組合連合会と観光促進施策を推進することを目的とした覚書を締結。
また、高級ホテル・旅館の宿泊予約サイト「Relux(リラックス)」を展開する株式会社Loco Partnersは2018年8月に、Airbnbとのシステム連携を完了し、Relux掲載施設のAirbnbへの掲載を開始していた。
Airbnbで掲載をしているホテルには世界最大手ホテルチェーンの「マリオット・インターナショナル」の系列ホテルや世界初のロボットホテルとして知られる「変なホテル」など約100軒が含まれる(2019年1月現在)。
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