Airbnbで部屋を貸す60歳以上のシニアホストが全国で急増

民泊最大手のAirbnbは、日本を含む40か国、計約3万8000名を対象にホストのデモグラフィー(性別、年齢、住んでいる地域、所得、職業、学歴、家族構成などその人のもつ社会経済的な特質データ)を確認することを目的とした調査を行った。

現在、国内で65歳以上が占める割合は26.8%で、2025年には30%、2060年には40%に増えると予想されている。

急激に進む高齢化の影響もあり、Airbnbでもシニアのホストが急増している。調査結果によると、国内のシニア・ホスト(60歳以上)の数は約900人で、前年比235%増と急増しているようだ。

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ホストの年齢が高くなるほどゲストからの評価が高く、日本のシニアホストがゲストに素晴らしいおもてなしを提供していることが分かる。年代別でみると、70%が5つ星の最高評価を獲得。年代別の評価では堂々の第1位だ。

スーパーホストの割合でみても、グローバル基準平均7%に対し、日本のシニア・ホストの割合は17%と圧倒的だ。

また、本調査結果ではホストが比較的少ない地方都市であればあるほど、シニアホストの割合が高いこともわかった。特に、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる和歌山県田辺市では、同市のホスト数の27%をシニアホストが占めている。

他にも静岡県伊東市や群馬県高崎市等などのホスト数が少ない都市でも同様にシニアホストの割合が高い。

なぜこれほどまでにシニア・ホストがAirbnbを利用するようになっているのか、その背景には家計を支える収入源としての期待が大きいようだ。また他にも空き部屋の有効活用、退職後の人との交流のためにAirbnbの利用を始めた人も多い。

4人に1人以上が高齢者という世界で最も高齢化率が高い日本にとって、今後シニアホストは民泊を更に盛り上げていく重要な世代と言えるであろう。

《関連サイト》
Airbnb 国内シニア・ホスト調査結果を発表



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