Airbnb(エアービーアンドビー)は 11月 19 日に都内で記者会見を開き、今後9年間にわたりオリンピックの最高位スポンサーとなるトップ・パートナー(ワールドワイド・スポンサー)契約を国際オリンピック委員会(IOC)と交わしたと発表した。
IOC のトップ・パートナーは一業種一社という狭き門となる限られたスポンサー契約で、自動車大手のトヨタ自動車や米飲料大手コカ・コーラ(Coca-Cola)などが含まれる。Airbnbの契約は 2020 年に開かれる東京オリンピックから、9年後の 2028 年のロサンゼルスオリンピックまでの5大会。
対象となる5大会は、東京2020年オリンピック、北京2022冬季オリンピック、パリ2024オリンピック、ミラノ・ コルティナダンペッツォ2026冬季オリンピック、ロサンゼルス2028オリンピックの5つで、Airbnb は、グローバルパートナーとして各大会を支援する。
これまでも過去に開催されたオリンピックでは、一時的に宿泊需要が急増する状況にあわせて、宿泊施設を供給してきた。2018 年に韓国で開催された平昌オリンピックでは、宿泊予定者が約3.6倍増加。既存の宿泊施設が満室となる中、中規模のホテル 28 棟分にあたる客室 4,500 室分を Airbnb として供給した実績もある。
Airbnb 共同創業者のジョー・ゲビアは、「Airbnbのミッションは誰もがどこにでも居場所のある世界の実現であり、Airbnbコミュニティがオリンピックの精神を担う力になれることを大変誇りに思います」とコメントした。
また、IOCとAirbnbは共同でAirbnb「オリンピアンによる体験」を立ち上げ、アスリートに直接収入を得る機会を提供することを発表。
アスリートが Airbnb の体験プラットフォームで、オリンピック選手とトレーニングしたり、一流アスリートと街を散策するといった体験プログラムを提供できるようサポートや研修などを通じて支援していく。同社によるとオリンピアンによる体験の新カテゴリは、2020 年初期でのリリースを予定しているという。
IOCアスリート委員会のカースティ・コベントリー委員長は、オリンピアンによる体験について「アスリート委員会を代表して、Airbnbとの新しいグローバルな合意がアスリートに直接利益をもた
らすことを嬉しく思います」と述べている。