中国の大手民泊サイトの小猪(シャオジュー)は、民泊サイト世界最大手のAirbnbと日本や韓国といった海外市場でのデータやリソース面での提携を協議しているとチャイナデイリー紙が報じた。
小猪のCEO陳馳 (Chen Chi) 氏は、4月5日付けの同紙に掲載されたインタビュー記事で、「配車業界では中国企業の滴滴出行 (Didi Chuxing) がアメリカの競合企業であるUber Technologiesと激しい競争を繰り広げましたが、私どもは産業自体を育てるために、互いに協力することも厭いません」と述べた。
シェアリングエコノミーの代表企業とも言える配車アプリのUber Technologiesは、2016年に北京に拠点をおく中国配車アプリ大手の「滴滴出行」によって買収された。小猪の陳氏は中国の配車アプリ業界で起きた出来事に触れ、民泊市場全体を広げて行きたいという考えについて述べた。
昨年、ブルームバーグなどの複数メディアが民泊世界大手のAirbnbが小猪の買収について協議していると一斉に伝えたが、同紙に語ったところによると「小猪の買収を協議しているのではない」と否定した。
小猪は、2012年に設立した中国の民泊サイト。アクティブユーザーは1,000万ユーザーを超えており中国国内301の都市で10万件以上の物件を掲載している。
中国の民泊市場では「途家」がもっとも人気を集めている。中国国内 335の都市、香港・台湾を含む海外では1,018の都市で利用され、アパート、ヴィラ、家などの登録物件数は450,000件を超える。
小猪は途家には及ばないものの民泊サイトとして注目を集めておりAirbnbとの提携によりさらに成長する可能性もありそうだ。