東京都中央区は、銀座地区でのカプセルホテルの乱立を防ぐための規制を実施する方針を固めたと読売新聞が報じた。
銀座地区の町会、通り会、業種業界団体等を統合する任意団体である全銀座会から、「銀座の風格を保ちたい」という要望を受けて3月中にもカプセルホテルの開設を規制するルールを策定するという。全銀座会では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて「G2020」というプロジェクトを立ち上げており、町の活性化と銀座のブランド価値を高める取り組みを行っている。
銀座ではここ数年、急増する訪日外国人の需要を取り込むためカプセルホテルを含む宿泊施設の建設ラッシュに湧いている。そこで、建築物の用途を制限する地区計画を変更し、旅館業法で「簡易宿所」に分類されるカプセルホテルなどの宿泊施設を、銀座1~8丁目の銀座の全地区が対象に新規開設をできなくする案が有力となっている。
開業時期 | ホテル開業計画(銀座) | 客室数 |
---|---|---|
2017年秋 | (仮称)銀座8丁目ホテル計画 三井不動産(プレスリリース) | 約107室 |
2018年 | (仮称)「銀座朝日ビル」 オリックス不動産(プレスリリース) | 164室 |
2018年 | (仮称)ビジネスホテル銀座3丁目 スーパーホテル | |
2018年 | 「名鉄イン」新ブランドホテル 名鉄不動産(プレスリリース) | |
2019年 | (仮称)銀座二丁目計画 森トラスト株式会社(プレスリリース) | 未定 |
「G2020」とは
G2020とは、東京オリンピック・パラリンピックに向けて立ち上がった全銀座会の横断的組織「東京オリンピック・パラリンピック対応委員会」のこと。
オリンピックの競技場からほぼ近い場所に位置する銀座ではハー ド・ソフトの両面から様々な影響が予測される。そこで、2020 年にむけて、銀座の街をよりいっそう魅力的にし、より安心・安全に銀座の魅力を楽しんでいただけるよう、街全体として取り組んでいくという。
これにより、世界における「銀座」の価値を向上し、オリンピック・ パラリンピック以降も長期的にブランド力を強化・維持することを目指す。
《関連記事》
銀座でカプセルホテル規制へ…「風格保ちたい」