米検索エンジン大手のGoogle(グーグル)は、同社が提供するAIアシスタント「Googleアシスタント」にホテル予約を追加したことを明らかにした。これにより、スマートフォンから音声でホテルの予約が可能になる。
例えば、ユーザーが「OKグーグル、ニューヨークにあるカンブリアホテルの部屋を、1月12日で予約したい」と伝えると、空室状況や部屋の種類などを見ることができ、Google Pay(グーグルペイ)を使って宿泊予約までを完結できる。
同社は現在、Choice Hotels(チョイスホテルズ)やInterContinental Hotels Group(インターコンチネンタルホテルズグループ)といったホテル業界、Priceline(プライスライン)やExpedia(エクスペディア)といったOTAなどのパートナーと協力。
ホテル予約の確定には「Book on Google」のサービスが利用され、スマートフォンを操作しなくてもGoogleに話しかけるだけでホテルの予約を完了できるサービスを実現した。
Googleアシスタントを使ったホテル予約のサービスは、現時点ではAndroidまたはiOSのスマートフォンから米国内でのみ利用できる。パートナー企業については増える見通しで、今後はサービスエリアを拡大したい意向だ。
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Googleアシスタントで、航空機チェックインも可能に
Googleは、ホテル予約に加えて、新たに音声によるWebチェックイン機能や搭乗券の表示機能等も追加したことを明らかにした。
例えば、米国内でユナイテッド航空の予約を行い、フライト確認メールがGmail内にある場合、Webチェックインが利用可能になったタイミングでGoogleアシスタントがスマートフォンにその旨を通知。
さらに、「OKグーグル、フライトのチェックイン手続きをして」と指示すると、Googleアシスタントが過去の確認メールから予約番号を探しオンラインチェックインを自動的に行う。
これにより、過去のメールから予約番号を探す必要もなく簡単にチェックイン手続きができるようになり、Googleアシスタントに「OKグーグル、搭乗券を見せて」と指示することで、すぐに搭乗券を表示できる。