【調査】デジタルネイティブ世代の8割がネットの口コミでホテル予約、「最新の口コミ」であるかも意識

世界最大の口コミ・プラットフォームを提供するTrustYou(トラスト・ユー)は、デジタルネイティブのホテル予約行動における口コミ影響に関する調査結果を公表した。

TrustYouは、2008年に創業した世界最大の口コミ・プラットフォーム。世界250以上の旅行サイトのホテル・宿泊施設に関するクチコミや評価を収集し、分析及び視覚化した上で、ホスピタリティ業界のパートナー企業に提供している。

この調査は、ドイツのIUBH国際大学(IUBH International University of Applied Sciences)とドイツに本拠を置く大手旅行会社のTUIが、1990年~2000年の間に生まれた18歳~28歳を対象に、インターネットの口コミと予約の関連性などについて共同で調べたもの。

デジタルネイティブ世代を対象とした本調査では、8割以上がネットの口コミがホテル予約に重要な役割を果たすと考え、7割近くがBooking.com(ブッキング・ドットコム)の口コミや評価を好んで参考にすると回答。予約時の口コミの重要性が改めて浮き彫りにされる結果となった。

デジタルネイティブ世代に好まれる口コミサイト

 

約7割はBooking.comの口コミを好んでチェック

本調査によると、デジタルネイティブ世代の83%は、口コミや評価がホテル予約先の決定に重要、または非常に重要な役割を果たすと回答。加えて、3ヶ月以内の最新の(66%)詳細な(69%)もので、しかも、信ぴょう性のある文体(73%)の口コミを参考にしていることが明らかになった。

デジタルネイティブ世代に好まれる口コミサイトでは、Booking.comが68%、Google(グーグル)は61%、TripAdvisor(トリップアドバイザー)とExpedia(エクスペディア)がそれぞれ30%で、ホテル予約を専門に扱うBooking.comがトップを座を掴んだ。

また、デジタルネイティブ世代は、口コミの総合評価を確認するだけではなく、最新の投稿であるか、信ぴょう性があるかどうかまで注意を払っているようだ。

評価の表示方法については、点数が最良だと68%が考えている一方、星マークなどの視覚的な描写と点数を組み合わせた表現方法が良いと51%が回答、29%はウィジェットの利用を好んでいる。

TrustYouのマーケティング担当副社長ヴァレリー・カスティロ(Valerie Castillo)氏は、「異なる世代の旅行者の特殊性を研究することで、彼らがホテルビジネスに何を求め、何を期待し、何を要求しているのか、具体的な洞察を与えてくれると確信している」

「調査結果を見ると、ネットにおける口コミ表示についてはユーザー生成コンテンツ(UGC)と視覚コンテンツの重要性が高まっている。ホテルやOTA、旅行業者が消費者に予約を促すために、スコアやアプリなどのサポートコンテンツをウェブサイトで提供することが不可欠」と話している。

オンラインレビューと予約決定の関係性

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