ソフトバンクビジョンファンドが投資するインド発のホテルベンチャーの「OYO(オヨ)」は、3月上旬から日本で開始する「OYO LIFE(オヨ・ライフ)」のブランドを世界共通のブランドとして、リブランディングすることを発表した。
インド発のスマホ賃貸サービス「OYO LIFE」は、OYOがヤフーとの資本提携により2019年3月上旬から開始するサービス。すべての部屋が家具家電付きに加えて、敷金・礼金・仲介手数料を無料で提供する。
OYOは、これまでスマホ賃貸サービスを創業の地インドのグルグラムなどのエリアで「OYO Living(オヨ・リビング)」として展開していたが、「OYO LIFE」へのリブランディングを実施した。これにより「OYO LIFE」は、日本発のグローバルブランドとなる。
日本国内のOYO LIFEのアパートメントは、すでにOYOのスマートフォンアプリから検索できるほか、グローバルのOYO LIFE(PC版)からも日本国内の掲載物件が見れるようになっている。
現在は、いずれも掲載数は多くはないが2019年3月末までには、渋谷区や中央区、新宿区などの東京都内主要エリアを中心に1,000件を超える物件の獲得を予定している。
《関連記事》インド発のホテルベンチャー「OYO」が日本の不動産業界に参入 敷金・礼金・仲介手数料ゼロの衝撃
中国ではたった8カ月で5万室を突破
「OYO」は、2013年にインドで創業したホテルベンチャーではあるが、世界全体で46万室ほどの客室数を有する。その成長スピードは驚異的なレベルで、2016年時点で年間600万件程度だった予約数は、2017年年末には1,300万件、2018年年末には7,500万件にまで拡大している。
さらに特筆すべきはOYOの成長スピードが年々勢いを増している点だ。特に2018年の伸びは2017年に対して5倍以上で、異次元の成長スピードとなっている。
2017年11月にOYO Chinaとして中国に進出した際は、42室のスタートから8カ月で5万室にまで急拡大させている。
日本の「OYO LIFE」も2018年11月に50件の物件獲得から始まっているが、中国で実際に客室数を急拡大させた実績とノウハウを持つOYOであれば、日本でも急拡大する可能性は十分に考えられる。