楽天グループの民泊事業会社である楽天LIFULL STAY株式会社と、韓国の宿泊施設予約プラットフォームを提供するYanolja(ヤノルジャ)は、民泊事業における業務提携に合意したことを発表した。
本提携にともない楽天LIFULL STAYが今年6月に開設予定の民泊仲介サイト「Vacation STAY」(仮称)に掲載する国内民泊物件をYanoljaにも供給。Yanoljaを利用する韓国の利用者は、Yanoljaから日本の民泊施設の予約もできるようになる。
Yanoljaは2005年に創業した企業で宿泊施設や旅行コンテンツの提供を開始し現在17,000軒を超える宿泊施設とパートナー契約を締結する宿泊施設の予約プラットフォームにまで成長している。
これまでサムスン電子の前CEOであるジン・デジェ氏から、約60億円(600億ウォン)以上の資金調達を実施しており、Yanoljaが提供する宿泊予約用アプリ経由の昨年2017年の売上高は約65億円(650億ウォン)以上にもなっている。
インバウンド伸率40%の韓国市場を強化へ
日本政府観光局(JNTO)が発表した2017年の訪日外客数によると、2017年の韓国からの訪日旅行客は714万人を超え、735万人の中国に次いで2番目に訪日客が多い。ただ年間の伸率でみると中国は15%であるのに対して韓国は40%にものぼる。
近い将来、韓国からの訪日客が中国からの訪日客を抜くのも時間の問題ともいえ、これからさらに増える韓国人訪日客を見据え、急成長する韓国の宿泊施設予約プラットフォームと提携したようだ。
楽天LIFULL STAY 代表取締役である太田氏は、「Yanoljaと提携できることをとても光栄に思います。Yanoljaと協力し、韓国からの訪日旅行客にとって、日本をより一層魅力的な観光地にしていくことを目指します」と話した。