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観光庁は、台風21号による被害や北海道胆振東部地震による影響で訪日外国人が減少していることを受けて、宿泊料金を最大で7割補助する「北海道ふっこう割」や関西エリアに訪日外国人を呼び戻す「ウェルカム・関西・ジャパンキャンペーン」を開始した。
北海道では9月6日に北海道胆振地方中東部を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、厚真町(あつまちょう)では震度7を記録。消防庁によると9月27日現在で死者41人、重軽傷者689人。住宅被害は、全壊が186棟、半壊または一部損壊をあわせると5,573棟にも及ぶ。
北海道では、災害復興のリバイバルプランとして、北海道観光振興機構、日本政府観光局(JNTO)、民間事業者、地方自治体など幅広い関係者協力のもと、 国内外からの来訪者を改めて歓迎する「元気です 北海道/Welcome! HOKKAIDO,Japan.」キャンペーンを開始する。
道内全域を対象にする「北海道ふっこう割」は、10月1日より販売を開始し、国内旅行者はもとより国外旅行者も対象とする。1泊以上の旅行商品・宿泊料金について最大7割を上限2万円/泊まで補助。
日本人は3泊まで支援、道内周遊旅行には6~7割を補助し、国外旅行者(インバウンド)は5泊まで支援、7割を補助する。観光庁によると、10月中旬までにふっこう割を組み込んだ旅行商品の販売をスタートするよう促す予定だ。
関西インバウンド観光リバイバルプラン開始
台風21号の影響を受け関西空港は大雨と波の影響を受けて滑走路が冠水したことから9月4日午後3時から閉鎖。被害が少なかった第2ターミナルでの運行が9月7日に再開となったが、第1ターミナルビル側については滑走路と駐機場のほぼ全域が冠水したことで閉鎖が続いていたが17日ぶりに9月21日から旅客便全便の運行が再開された。
関西国際空港の全面再開を機に、関西地区におけるインバウンド観光を活性化させるため、観光庁は韓国秋夕(チュソク)や中国国慶節を挟んだ1ヶ月程度を集中キャンペーン期間と位置づけ、関係団体や事業者にキャンペーンへの参画を呼びかけ「ウェルカム・関西・ジャパンキャンペーン」を開始。
関西空港の復旧状況や関西エリアの状況についてのきめ細かい情報発信や関西地区の観光施設等による割引キャンペーンなどの取り組みを行う。