ヒルトン、ライフスタイルを意識した新ブランド「Tempo by Hilton」をローンチ ターゲット特化の新ブランド続々

世界的なホテルグループのヒルトンは1月中旬、新たなブランド「Tempo by Hilton(テンポ・バイ・ヒルトン)」をローンチした。自分のライフスタイルや働き方をホテル体験にも求める世代を主なターゲットに、スタイリッシュなデザインやサービスでワンランク上のクラス感を演出しつつも手の届きやすいブランドとなっている。

Tempo by Hiltonは、1万人以上の消費者を対象とした市場調査やライフスタイルに関わる各分野の専門家との提携を経てブランド構築されており、その特性を客室や共有スペースのデザイン、食事サービス、環境への取り組みなどに活かしている。

客室は、ゲストがリラックスして一日を終え、活気ある一日をスタートできるよう、ベッドやデスク回り、バスルームを設えた。例えば、Bluetoothスピーカー内蔵のミラーを備えたバスルームは広々として明るく、ゲストがリフレッシュしやすい環境を整えているという。

ホテルのパブリックスペースや施設・設備は、ゲストが日々の仕事から離れ、自分のために時間を過ごせるように厳選されたアートやデザインのコレクションを使用。ホテル内には会議スペースやカジュアルなワークスペース、最新のフィットネスサービスなどもある。

ホテル内の飲食部門はレストランプランニング企業の Blau+Associates と共同開発。ロビーでは厳選されたプレミアムコーヒーや紅茶などを無料提供、カジュアルカフェではスムージーや朝食メニューなど健康を意識したメニューを用意する。また、新進気鋭の若手シェフからなる諮問委員会の Chef Collective(シェフ・コレクティブ)が季節のメニュー作りのサポートをする。

Tempo by Hiltonは環境保全などを目標とするヒルトングループの指針に従い、食品廃棄物プログラムや責任ある魚介類の調達を実践したり、使い捨てプラスチック削減のための設備、サービスをそろえたりして、持続可能性のあるゲスト体験を提供する。

Tempo by hilton

 

ターゲット特化型の新ホテルブランド続々ローンチも

新ブランドは現在、ニューヨーク、ロサンゼルス、ワシントンD.C.、ボストンなど、全米で 3 0軒以上の個別契約が締結されているほか、30 案件が開発段階にあるという。ヒルトンはTempo by Hiltonのほか、手頃な価格帯のライフスタイルマイクロホテル「Motto by Hilton」や、会議やイベントに特化したビジネス向けブランド「Signia Hilton」などを近年ローンチしている。

Motto by Hilton(モットーバイヒルトン)は、多目的に活用できる客室デザインを特徴とする都市特化型の革新的ライフスタイルホテルブランド。都市の中心部や人気エリアなど一等地のロケーションにありながら手ごろな料金で宿泊できる点を特徴とする。

ヒルトンのコネクテッドルーム技術を導入しておりヒルトン・オーナーズ・モバイルアプリからゲストルームの設備(例:室温、照明、テレビ、窓のブラインド)を操作できるのも特徴だ。

Signia Hilton(シグニアヒルトン)は、国際会議や大型イベントにフォーカスした特化したホテルブランドで、従来のビジネスホテルの概念を覆し先進的なデザインの客室と高級感のある設備で、ビジネストラベラー向けに上質な宿泊体験を提供することをめざしている。

まもなく 100 周年という節目を迎えるヒルトンは、日々進化する世界の旅行者のニーズを調査しその希望を叶える新ブランドを続々リリースしている。



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