旅行初日で旅の良しあしが決まる―。こんな結果が、ブッキング・ドットコムが実施した「旅の最初の24時間」に関するアンケート調査で出た。世界25カ国の約旅行者1万8千人を対象にしたもので、5割近くが「旅行の初日が残りの旅を左右する」と回答。多くの旅行者が、初日は旅の運命を決定づける大切な日と位置付けていることが明らかになった。
調査は2017年4月27日から5月15日の期間、イギリスやフランス、ドイツなどのヨーロッパ、ロシア、アメリカ、日本や中国、タイなどのアジアなど世界の25カ国で実施した。回答者は1万8,496人。これによると、46%が「旅行の初日が残りの旅を左右する」、36%が「休暇が最高になるのも最悪になるのも、初日次第」と答えている。
世界の旅行者はインスタなどSNSを意識
さらに詳しい内訳を見てみると、「目的に到着後24時間内にしたいこと」として、世界の旅行者を対象とした結果では「SNSに投稿する写真を撮る」が27%と最も多く、「現地レストランの口コミをネットで調べる」が26%、「新しい現地での出会いを探しに出かける」が24%と続いた。日常生活から離れた旅先でもSNSを意識したり、ネットを活用するなど、今どきの旅行者の姿がうかがわれる。
一方、日本人旅行者で最も多かったのは「現地の食事を堪能」するの62%で、2番目が「スーツケースを荷ほどきする」35%、3番目は「宿泊施設内を散策する」26%。「現地レストランの口コミをネットで調べる」は16%、「SNSに投稿する写真を撮る」は8%と、世界の旅行者と比べると、旅行中のSNSやネットに対する意識が低い結果が出た。
宿泊施設に求めるのは美しい景観や美味しい食事
また、「最初の24時間に堪能したい宿泊施設にまつわる要素」については、世界は「快適なマットレス」が44%で最多、続いて「美しい景観」39%、「ヘルシーな朝食」35%、「接続状況の良いWi-Fi」32%などの回答が多かった。
これに対し、日本人旅行者の回答は「美しい景観」が36%で最も多く、「広い部屋」33%、「美味しいレストラン」30%が続き、こちらも世界の旅行者と日本人旅行者とは、宿泊施設に求める要素が異なる結果が表れた。