世界最大級の宿泊予約サイトの Booking.com(ブッキングドットコム)はの第2四半期の営業実績を公表し、前年同期に比べ売上高が3倍以上に増加したことを明らかにした。
2021 年第2四半期の売上高は、2,370 億円(21.6 億ドル)で大幅に増加したが当期損益では約 187 億円( 1.7 億ドル)の赤字だった。
市場の予想を上回る好調の背景には、世界的なパンデミックによって長い間延期していた旅行需要が大幅に回復したことが影響している。
Booking.com によると、欧米における旺盛な需要に支えられ、第2四半期の販売客室率は第1四半期から 59% 増加。その一方で、予防接種率が低く、感染者数も多いアジアは7月の回復率が最も低い地域で、旅行需要は 2019 年の水準を大幅に下回る傾向が続いている。
旅行時における宿泊施設の利用傾向としては、人々は感染に対する懸念から混雑したホテルを避け、民泊などの代替的な宿泊施設を選ぶ傾向があるという。
第2四半期末時点で、Bookingのプラットフォーム「Booking.com」に掲載されたリストの4分の1近くが民泊のような宿泊施設だった。CEO のグレン・フォーゲル氏は「人々は以前よりも代替的な宿泊施設を探している。今後もそれは続くだろう」と予想している。