中国民泊大手の途家、300億円の資金調達を実施か

Airbnbの中国でのライバルにあたる途家(トゥジア)は、330億円(3億米ドル)の資金調達に関する交渉を行っているとTHE BUSINESS TIMESが報じた。

途家は、2011年に中国の首都北京で設立した民泊サイト。中国国内では335の都市、香港・台湾を含む海外では1,018の都市に物件を掲載し、アパート、ヴィラ、家などの登録物件数は450,000件を超えるなど中国最大の民泊プラットフォームとなっている。

途家は、昨年民泊プラットフォームのMayi.comやCtrip(携程)やQunar.com(去哪)の民泊事業を買収するなどサービスを急拡大させており中国ではNo1の地位を築いた。

Airbnbは日本でも4万室以上の物件を掲載するなど世界最大手の民泊プラットフォームとなっているが、中国で苦戦しており2016年時点での中国国内物件は80,000件にとどまっている。

途家の社長がTHE BUSINESS TMESに語ったところによると、「同社は1,100億円以上の評価額で、わずか1ヶ月以内に少なくとも330億円の資金を調達する方向に向かっている」と述べた。ただ話し合いは途中で詳細は今後変わる変わる可能性もあるという。

世界最大の民泊プラットフォームを運営するAirbnbは3月に中国でのブランド名を「Aibiying (爱彼迎)」に刷新するとともに中国事業に関わるスタッフの数を3倍に増員する。

中国では途家以外にも小猪(シャオジュー)、住百家(ジュバイジャ)などの複数の民泊プラットフォームとの激しい競争が繰り広げられているが、資金調達により途家は事業拡大をさらに加速することになりそうだ。

5月27日(土)には途家、小猪、住百家などの中国民泊サイトが参加する「バケーションレンタルEXPO」が開催予定で、訪日客の多い中国の最新動向を知ることができる。



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