Airbnb、バルコニー崩落事故の法的責任を否定

Airbnbは、イギリス・ブライトンにあるアパートで4人がバルコニー崩落事故により重傷を負った件に関して、法的責任を否定したとBBC Newsが報じた。

イギリスで起きたバルコニー崩落事故とはどのような事故だったのか。theguardianによると4人は今年7月、誕生日を祝うためにAirbnbに掲載されているアパートに一晩217ポンドで宿泊。

「海の見えるバルコニー」として宣伝されていたお部屋に宿泊していたところアパート2階にあるバルコニーが崩落。ゲストは階下の地面に転落し、鉄柵に突き刺された1人を含む4人が重症を負った事故だ。

同グループの弁護士によると、Airbnbは金銭的援助の要請に対して拒否しているという。

 

Airbnbでは最大1億円の保証をアピール

安全で信頼できるコミュニティの実現に取り組むAirbnbは、万が一に備え「ホスト保証」で最高1億円の補償を提供している。

ホストをしていると、ゲストによって備品を壊されたり紛失するなどの可能性があるが、そんな万が一に役立つ「ホスト保証」あるということで安心してAirbnbに掲載しているホストも多いのではないだろうか?

しかしAirbnb保証は万能ではない。Airbnbのヘルプページにも記載のある通り、現金および有価証券、ペット、対人賠償、シェアまたは共用エリアは、「ホスト保証」の対象外となる。

BBCによると被害者の1人であるJess Paterson氏は、「Airbnbは私たちに対して、事故を認めること、謝罪、私たちが継続的に必要としている財政面でのサポートなど、何も提供していない。」とAirbnbの声明に疑問を呈した。

 

民泊保険の加入の重要性が明らかに

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Airbnbは今回発生したバルコニー崩落事故での金銭的援助を否定しているといい、「ホスト保証」が万能ではないことが明らかになった格好だ。

三井住友海上は、ジェイピーモバイルと組み10月から民泊ホスト向けの民泊保険の販売を開始。

民泊保険では、賠償責任補償特約(ゲストや第三者に対する損害賠償責任)も付いており、ホストが提供している部屋の管理不備により、ゲストにケガを負わせてしまった場合、それによってホストに損害賠償責任が発生した場合に保険金を受取ることができる。

 

ホテル・旅館が必ず加入する旅館賠償責任保険とは

旅館賠償責任保険とは、旅館やホテルが経営に伴って発生する偶然な事故により、宿泊客がケガをした場合、被害者となった宿泊者に支払わなければならない損害賠償金等を支払う保険のこと。

ホテルや旅館などで発生する可能性がある施設事故や生産物事故、受託物事故といった法律上の賠償責任に対するものとなっている。

施設事故とは、施設の欠陥で宿泊者にケガをさせてしまった場合や火災で死傷した場合など、旅館業の運営が原因で第三者の身体障害や財物破損により発生した損害賠償責任を指す。

生産物事故とは、ホテル・旅館から提供した食事などが原因で食中毒が発生した場合など、ホテル・旅館側が販売もしくは提供した飲食物や商品が原因で第三者の身体障害や財物破損により発生した損害賠償責任を指す。

受託物事故とは、フロントで預かった宿泊者の財物が不注意、失火、盗難などにあい損害を与えた場合に生じる損害賠償責任を指す。

 

民泊ホストは民泊保険への加入がベスト

民泊もホテルや旅館などと同じように、旅行者の命を預かっている立場である。ホテルや旅館が旅館賠償責任保険に加入しているのと同様に、民泊のホストも保険に入るべきだと言えるだろう。

ただ民泊ホストが旅館賠償責任保険の全ての補償が必要とも言えない。

というのも、民泊の場合ゲストに対して朝食を提供することはほとんどなく、食中毒の損害賠償責任が発生することが無いということもあるだろう。

民泊保険は、民泊ホストに必要なものだけがパックになっているという観点から、民泊保険への加入がベストだ。

《関連サイト》
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