石井啓一国土交通相は、2016年の訪日外国人数が2403万9000人に上ったことを記者会見で発表した。15年の1973万7409人を21.8%上回り、これで4年連続で過去最高を更新した。
訪日外国人の国・地域別の内訳等の詳細は17日に観光庁から発表されるが、中国・韓国・台湾からの訪日客が特に増加したという。格安航空会社LCC等の航空路線の拡充や、入国査証緩和、消費税の免税拡充などの取り組みが増加に繋がったとみている。
20年に訪日外国人数4000万を目指しており、石井国交相は「15年をベースに年間15%ずつ伸びれば、目標を達成できる」と語った。11年以降、訪日外国人数は堅調な伸びを見せている。
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去年の訪日外国人旅行者 2400万人超 過去最高更新
2017年は2700万人の突破予測も JTB予測
JTBは、2017年の訪日外国人旅行者数が、過去最高の2,700万人を突破するとする年間旅行動向見通しを発表。伸び率は鈍化するが今年も過去最高となる見込みだ。
ドナルド・トランプ氏が米大統領選で勝利した11月以降、急速な円安が進行。一時は1ドル118円台まで円安が進行した。このまま円安が続けば日本への旅行が割安になるが、中国やアジアの経済状況の変化はまだ不透明だ。そのため、伸び率は昨年より鈍化し訪日外国人旅行者数は 2,700 万人(前年 比+12.0%)程度となるという。
2016 年 10 月までの日本へのクルーズ船寄港回数は 1,801 回で、前年同期比 1.38 倍となっている。クルーズ船は寄港地への経済効果が大きく、政府も受け入れ体制などの整備を進めるなど、中国を中心に 2017 年もクルーズ船による訪日客は今後も増加するだろう。
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