加藤官房長官は、10 月 12 日の記者会見で、旅行需要喚起策「GoToトラベルキャンペーン」で、大手オンライン予約サイトを中心に割引上限額を 1 万 4000 円から 3500 円に引き下げる動きが相次いだことを受け、観光庁で対応を検討する意向を明らかにした。
GoToトラベルキャンペーンをめぐっては、楽天トラベルが 10 月 9 日に GoToトラベルクーポンの割引利用条件を変更し、1 会員につき 1 回(1部屋)までという利用制限を追加。じゃらんも 10 月 10 日 2 時から割引上限金額を 1 人 1 泊あたり最大 3,500 円に変更。
Yahoo!トラベルも、10 月 10 日 0 時から国内宿泊ヤフープランの GoToトラベルクーポン割引上限金額を 1 人 1 泊 3,500 円までに変更するなど、大手オンライン予約サイトを中心に割引率の縮小が相次いでいた。
加藤官房長官は 10 月から東京発着の旅行を対象に加えたことでオンライン旅行会社を中心に急激に販売が増加していることを明らかにし、「多くの旅行者に割引を利用してもらえるように措置を講じていると承知している」と述べ、観光庁で対応を検討するとした。
また、割引上限額が大手オンライン予約サイトを中心に引き下げされていることについては、「制度では最大ということだから、いくらと決定しているわけではない」と述べ、観光庁において利用者に対する情報の提供を徹底していくという。
大手オンライン予約サイトでは、割引販売の終了や割引上限額の引き下げが相次いでいるが、るるぶトラベルや JTB などの旅行会社では、利用回数や割引上限の制限といった制約はなく、GoToトラベルの最大割引で販売を継続している。