韓国の宿泊予約サイトベンチャーYanolja、Booking.comなどから195億円の資金調達 ユニコーン企業に

韓国のスマートフォン向け宿泊予約サービス「ヤノルジャ(Yanolja)」はこのほど、ブッキング・ホールディングス(Booking Holdings)とシンガポールの政府系ファンドGICが主導するシリーズDの投資ラウンドで約195億円(1億8,000万ドル)に及ぶ巨額の調達を行ったことが明らかになった。

Yanoljaは、今回の投資ラウンドで総評価額を10億ドル(約1,083億円)以上とし、アジア旅行業界におけるユニコーン企業(評価額が10億ドル以上の未上場企業)への仲間入りを果たした。

Yanoljaは韓国のレジャーホテルの概念を一新したことでよく知られている。元ホテル従業員のイ・スジン氏によって設立された同社は、ラブホテルの広告プラットフォームとしてスタートした後、アプリやWebサイトを通じた宿泊予約サービスになった。

現在、Yanoljaが運営する宿泊予約サービスにはホテルやペンション、ゲストハウス、五つ星の高級ホテルなど、様々な宿泊施設が掲載されている。

Yahnoljaは、単に宿泊予約サイトを運営のみにとどまらず、韓国では国内最大級のフランチャイズホテルを運営しているのも特徴だ。現在、7つのブランドで国内だけで200以上のホテルチェーンを運営している。

WiT Seoulで行われたパネルディスカッションによると、同社は過去2年間で収益を倍増しており、月間約108億円(1億ドル)の取引を行い、これまでの取り扱い予約数は2,000万件に上る。2017年の売上は約92億円(8500万ドル)だったという。

また同社は世界進出も進めており、2018年には東南アジアの格安ホテルチェーン「ゼン・ルームズ(ZEN Rooms)」に約16億円(1500万ドル)の出資を行っている。

なお、日本では2018年に民泊予約サイト「Vacation Stay」を展開する楽天LIFULL STAYがYanoljaと提携を行っている。



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