Airbnb「1ホスト1ホーム」の新ルールをNYで提案へ

Airbnbは「1ホスト1ホーム」“one host, one home”という新ルールにより、ニューヨークで複数の家を借りて民泊を行っているホストを厳しく取り締まる用意があることをTechCrunchが報じた。

ニューヨークでは、人口流入の増加により家賃が増加。空室率も一桁前半と極めて低く住宅不足が深刻な状況に陥っている。

また、所得に占める家賃割合も年々増加。ニューヨーク居住者のうち半数が所得の3分の1を家賃に費やしており、社会問題化している。このような家賃高騰の背景に、Airbnbをはじめとしたホームシェアリングにあると考える人も多い。

Airbnbは、ニューヨークの家賃上昇を引き起こしたと責める政治家と居住者の権利を守る団体からの圧力に屈し、Airbnbホストを厳しく取り締まることになる。

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同社はまた、市当局への申し出の中で、ホストの登録簿を作成。ニューヨーク州が住宅提供に関する法律を実施しやすくする用意があり、さらに近隣住民の苦情受付ホットラインを開設する。

なおすでに現地の法令に3回違反したホストに対しては登録を解除し、既に3,000人の営利目的の民泊ホストとのサービス契約を打ち切ったという。

ニューヨーク州法は既に、総戸数3戸以上の集合住宅について、部屋の貸借人や所有者が不在の場合、30日未満の短期賃貸を禁じている。

「1ホスト1ホーム」という規則が、その他の地域でも設けられるのかどうかは現時点では不明だが、日本を含む他の地域に拡大したとしても何ら不思議はない。

《関連サイト》
Facing legislation, Airbnb proposes new rules in New York
Sharing Comprehensive Data About Our Community in New York City



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