観光庁は、旅行需要喚起策の「GoToトラベルキャンペーン」について、制度開始から 10 月 15 日までの利用実績を公表し、予算消化額が約 1,397 億円たったことを明らかにした。予算消化額は、GoToトラベル事業の総予算 1 兆 1,248 億円の 12% にあたる。
観光庁が公表した利用実績によると、利用人泊数は少なくとも約 3,138 万人泊。制度開始の 7 月 22 日から 10 月 15 日までの約 3 か月間における推計値で確定値ではない。
7 月 22 日の制度開始から 9 月 15 日までの利用実績は、利用人泊数は少なくとも約 1,689 万人泊で、割引支援額は、少なくとも約 735 億円。利用人泊数、割引支援額ともに、たった 1 か月で急激に伸びた。
GoToトラベルは、7 月 22 日から旅行代金が 35% 割引になる第一弾が、東京都民の旅行及び東京都内への旅行を除き、全国でスタート。
10 月 1 日からは、東京を発着する旅行が対象に加わったほか、これまでの旅行代金 35% 割引に加えて 15% 相当額を地域共通クーポンとして配布する第二弾が開始していた。
10 月 1 日以降は、東京都内が割引対象として加わったこと、さらに、地域共通クーポンの配布も開始され GoToトラベルが本格スタートとなり、予算の消化スピードが急速に早まったとみられる。
予算の消化スピードが早まっていることを受け、観光庁は 10 月 29 日に、ビジネス出張など観光を主な目的としない旅行商品を 11 月 6 日の予約・販売分より GoToトラベルの支援対象から外すことを発表。
さらに、8 泊以上の場合、観光目的での宿泊がごく少数であるという利用実態等を踏まえ、11 月 17 日 0 時以降の予約・販売分より 1 回の旅行でキャンペーンを適用できる日数を 7 泊までに制限することを明らかにしている。